- 作者:大野 裕
- メディア: 新書
ごく個人的な事情としては、本書を読んで「うつ的傾向」と「うつ病」が区別づけられるものではないことを再確認できたことで、ちょっとだけ気が楽になった。「うつ」を「心の風邪」に喩えることは本書に限らずよく見かけるが、自分を「うつ」だと自己診断したことに対して、なんとなく「自分は風邪だ」と仮病を使ったような後ろめたさを心のどこかで感じていたのだ。
まあ全くの仮定で自分は「うつ」だと仮病を使ったのだとしても、それによってメリットを受けたことは何一つないのだが。通院費用は高いし。
通院といえば、現在私が処方してもらっているパキシルとジプレキサのうち、パキシルに関しては「パロキセチン(パキシル)」として本書p161に説明があった。パキシルというのは商品名なのかな?「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」というのに分類されるんだそうだ。ジプレキサの方は、記述がなかった。新しい薬なんだろうか。