国勢調査
というものがあるのを、すっかり忘れていた。アパートの扉に「○○時〜○○時の間に取りに来ます」という意味のメモが挟まっているのを発見した。仕事で自宅にいない時間帯である。あわてて記入し封筒に入れ、メモが挟まっていたところに挟んでおいた。
帰宅したら、封筒はそのまま残っていた。こんなんばっかりや(T_T)
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小林章夫『イギリス貴族』(講談社現代新書)
この著者の本は読みやすいと思ったので、もう一冊読んでみた。昨日読んだ『イギリス王室物語 (講談社現代新書)』と違い歴史読み物ではない。歴史が言及されることは少なくないが、あくまでメインは現代のイギリス貴族である。彼らを支える下部構造の代表的なものは広大な領地で、「最低で一万エーカー、人によっては五万エーカーに及ぶという。つまり最低クラスでも成田空港の三倍近く、トップクラスになると一五倍になる計算である」(p35)そうだが、ピンと来ないのでうらやましいとも思わない。もっとも没落した家も少なくなくて、『王室』にも登場する「セント・オールバンズ公家」という名門貴族は現在ロンドンに借家住まいなのだそうである(p175)。
今私が住んでいるアパートは、六畳二間で本社兼住居としては少々手狭だが、日当たりも風通しもよくこの上なく快適である。愛車のスズキアルト3ドアは、中古だが故障知らずでよく走ってくれクーラーまで十分効いてくれるし、何より仕事の目的にジャストの大きさである。ブランド品は一切買わない。富とか贅沢とかを、うらやましいと思ったことはない。あるとすれば子どもの頃に、小松崎茂のイラストのついた「サンダーバード2号」の巨大なプラモデルが買ってもらえるお金持ちの家もあるんだなと想像したようなときだろうか?もしイギリス貴族のような存在が、身近に寝起きしていたとしても、彼らがその特権を乱用して我々庶民の生活に要らぬ干渉をしてこない限り、気苦労に比べて割に合うとも思えない彼らの生活をいくらでも許容するつもりである。
彼らが生き残っているのは、そうした庶民の心情をちゃんと理解しているからかも知れぬ。
追記:国勢調査シート、たった今取りに来た。