今回お世話になったのは、ここ。
石巻・現地ボランティア参加者募集要項 - 「愛知ボランティアセンター」
日程と費用の部分だけ引用させてもらおう。
■日程(各回共通) 集合時間・出発時間変更 ※集合・出発時間変更(4/20)
1日目 17:00 荷物積み込み開始(11回まで、12回以降は変更になる可能性があります)
この時間に来られる方はぜひお越しください。
17:00に間に合わなくても、できるだけ早くお越しください
集合時間は18:00とします。
18:00 東別院お茶所集合
19:00 出発
2日日 08:00 被災地着(宮城県石巻市、気仙沼市)
終日、各種ボランティア活動
18:00 現地発
3日目 07:00 東別院到着
ミーティング後、8:00頃解散
■参加費
一人=10,000円(大型バス代金、保険費込み)
昨日のエントリーで書いたとおり、電話で問い合わせたところ、5月に入ってからも定員に対する応募者の倍率は2倍を超えるとのことだった。
ダメモトで自分のスケジュールに合う2回を申し込んだ。
運よく2回とも当選(?)した。もちろん2回とも行かせてもらいました。
一度のエントリーでは書ききれないから、何度かに分けて書きます。
私の狭い知見の範囲では、ボランティアセンターの主体は主に三種類ある。
一つ目は社会福祉協議会がやっているところだ。以下、社協と書く。ホームページ http://www.shakyo.or.jp/about/index.htm によると「民間の社会福祉活動を推進することを目的とした営利を目的としない民間組織」とあるが、本部が自治体の庁舎内に設置されたりして、限りなくお役所の一部署に近いというイメージ。
活動方法は、被災者からのニーズを募集し、ボランティアに割り当てる形式。学生支援センターのアルバイト紹介システムに似ている、ってこの比喩わかりやすいですか?
二つ目は各種団体系。以前ブクマかどっかにNPO系と書いてしまったが、法人格を持たない任意団体が圧倒的に多そうだ(ちゃんと調べたわけではありません。ごめんなさい)。今回お世話になった「愛知ボランティアセンター」も任意団体だそうだ。
社協系との違いは、被災地現地に立ち上がっているボランティアセンターと直接交渉してピンポイントでボランティアを派遣していることだ。いや活動方法は他にもさまざまだろうが、以前に参加した別の遠隔地ボランティア活動の一つも、そんな形式だった。
任意団体というのは、2ちゃんあたりでは実態をよく知りもしないくせに「プロ市民」とか何とか呼んで仮想敵扱いしているが、やる気のある人が何人か集まれば、わりと簡単に立ち上がるものだ。ネット用語を使うなら「リア充」である。ああ、やはりねらーの仮想敵には違いないか。
「愛知ボランティアセンター」の場合、代表は私立中高一貫校の先生。阪神大震災を機に活動を始めてずっと継続しているそうだ。バスの中であいさつのお話をうかがったが、声一つ聞いただけでもバイタリティに溢れている人だというのがわかる。こういうタイプの人は何人か知っているが、悪くすると暴走して空回りするケースもある。しかしこの代表氏の場合、ある現地のボランティアセンターを初めて訪れたときの、被災者自身が活動の主体となって打てば響くように活動している印象を「まるで効率の良い会社を訪れたようだった」という比喩で表現された。この言葉を聞いたとき、ああ、この人は社会とよい関係を作っているのだな、ということが何となくピンと来た。そしてちょっと嫉妬した。
三つ目は日本共産党系だ。もっと一般的に政党系とか何とか言うべきかも知れないが、私の狭い見聞の範囲では、共産党以外の政党がボランティア活動に熱心だという情報はあまり入ってこない。これも以前に某被災地を訪れたとき、当時野党だった民主党の活動車を一度だけ見かけたことがあったが、そのショボさに驚いた。ただの選挙宣伝カーにしか見えなかった。私は思っただけだが、一緒にいた共産党地区委員会の人は「なんだあれは?」みたいなことを口に出して言っていた。公明党なんかは何かやっていないかなと思うのだが、近所の飲食店に「聖教新聞」が置いてあるところが何軒かあるので(起業時などに助力を受けたのだろう。私も「しんぶん赤旗」をとっているのは独立のときにお世話になったからなので見当がつく)目を通すと、ボランティア活動の記事はあまり載ってない。目下「しんぶん赤旗」はボランティア記事だらけだぞ。え、自民党?なにそれ?
活動方式は、社協系のような需給調整型と各種団体系のようなピンポイント型の両方を見た。
ただし個人的な好みを言うなら、何かするたびに「共産党です共産党です」としつこく言わないほうがいいと思う。共産党がやっているのは見ればわかるんだから。
ちなみにマスメディアがまっ先に取材するのは社協系である。
GW期間中にボランティアが余っていたというのは社協系のボランティアセンターのことで、「愛知ボランティアセンター」代表氏に言わせれば、やることはいくらでもあったとのことだ。
代表氏の挙げた例だが、現地に立ち上がったあるボランティアセンターでは、逆の発想で、被災地の各世帯に「ボランティアがいらないところ」をまず聞いて、「いらない」と言わなかったお宅に人手を送り込んだのだそうだ。つまり被災地ではそれでやることがいくらでも見つかる状態なのだ。
しかし各種団体系は、こと取材に関しては、マスメディアの気まぐれな取捨選択にさらされる。ライバル社やライバル局が取り上げた団体は、他社や他局からはガン無視されるとか。
そうして共産党系は、「しんぶん赤旗」以外のメディアに取り上げられることは、絶対にない。
何度も繰り返しますが、以上は私のごく狭い経験の範囲での見聞のことですから、正確かどうかは保証できないですよ、念のため。
ええい、現地にたどり着く前振りだけで長くなってしまった。要領が悪い。反省。続きます。
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