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佐賀豪雨の災害ボランティアに行ったがボランティアの出番は一番最後でボランティアの出番はないほうがいい

だいたい年に一度は災害ボランティアに行く。特に去年は、岡山県に三度出かけたんだった。二回は自力で地元の災害ボランティアセンターまで行き、一回は愛知ボランティアセンターさんの仕立てたボランティアバスに乗った。

www.watto.nagoya

 

今年は行かなくて済むかなと思っていたところへ、佐賀豪雨が報じられた。ウィキペには wikipedia:令和元年8月九州北部豪雨 という名称で項目が立てられていた。長くなるので弊ブログでは佐賀豪雨と表記する。地元の工場からの大量の重油の流出や、病院や施設が一時孤立したことが伝えられたのだった。

www.saga-s.co.jp

 

災害ボランティアの出番は、ないにこしたことはないと思いつつ、愛知ボラセンの公式ブログをウォッチしたりしていた。あとで代表の 久田 さんから聞いたところによると、愛知ボラセンのサイトの閲覧数は、何かあると途端に跳ね上がるのだそうだ。

 

募集があった。

blog.goo.ne.jp

 

素人のボランティア集団のことで重油回収に直接携わることはなさそうだったが、腐敗の進んだ大量のアイスクリームの撤去というのはキツそうだなと思った。

床下に潜り込んでの泥出し、いわゆる「モグラ」は、過去に2度ほど経験しているので、恐るるに足らずとまでは言わないにしろ覚悟した。

 

ということで、申し込んだ。募集開始後のわりと早い時期だったと思う。直後からDMが何通か舞い込んだ。何十人かの常連には、メールで募集もかかるらしい。いいだろう、応えようじゃない。

 

集合は、いつもの東本願寺名古屋別院だった。写真は活動のしおりに貸与のビブス、それからここは、なぜかいつもバナナをくれる。それに加えて今回はゼリー飲料を2個もらった。

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ボランティアバス出発時の写真。 

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乗らなきゃ撮れない車内の写真。7日朝6:30頃、長崎自動車道の鳥栖IC付近を走行中だったと思う。

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いつもの通り、うちのブログには作業現場の写真は貼りません。 

これは作業現場から至近の場所にあった踏切。自衛隊車両がひっきりなしに行き来していた。 

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写っている路線はJR佐世保線。この踏切の奥方向に一時孤立が伝えられた病院が、手前の道路の右手方向に重油が流出した工場がある。

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作業内容に関する詳報は、すでに愛知ボラセン公式ブログに上がっていたのでリンクを。こちらは依頼主さんの許可を得て現場写真も公開されています。 

blog.goo.ne.jp

 

恐れていたアイスクリーム箱だが、すでに自衛隊員さんにより撤去済みとのことだった。愛知ボラセンのボランティアの一部は、高圧洗浄機などを使用した撤去後の土間の清掃に携わった。

なおこの高圧洗浄機は睦化学工業さんから提供いただいたものだそうで、同社の社長さん自らが東別院までお持ちいただいたとのことです。

公式ブログにもあるように、おかげさまで作業が大変はかどりました。一介のボランティアが言うのはおかしいかも知れませんが、私からもお礼申し上げたく存じます。ありがとうございました。

 

災害ボランティアの出番は、一番最後なのだといつも思う。

激甚災害が発生したとき、まず動くのは警察、消防、自衛隊などプロフェッショナルの組織だ。

現地の社会福祉協議会がボランティアセンターを立ち上げ、被災者のニーズとボランティア志願者のコーディネートが行われて、初めてボランティアが活動できる。

 

愛知ボラセンのようなNGOの強みは、現地のボラセンが立ち上がる前に被災者のニーズを調べて現場に直接ボランティアを投入できることだそうだ。

今回の久田代表の挨拶によると、社協のボラセンはオープンが 9:00~10:00 a.m. くらい。それからコーディネートを行うので、ボランティアが現場入りするのは下手するとお昼休み前くらいになってしまう。3:00p.m.頃には作業を切り上げてボラセンに戻らなければならないから、どうしても作業時間は短いものになってしまうとのことだった。

この言葉は、私の過去の経験に合致していると感じた。しかし愛知ボラセンの直接投入が、朝8:00a.m.頃から夕方4:00p.m.頃までみっちり作業時間を確保できるのは、ボランティアをやる側から見たら「ブラック」ってことじゃないか、ともちらりと思う (´Д`;

 

この日の私の作業は、予想通り「もぐら」だった。水に浸かった畳を外し、床板をぜんぶ剥がすことはできないから、人ひとり入れるスペースから床下にもぐり込んで、人手で床下の土砂をかき出すという作業である。

床下にはコンクリートが張ってあり、流入したとおぼしき砂はそんなに多くなく、わりと乾燥していた。

だが床下は高温多湿で、しかも狭くて進むことも方向転換することもままならない。時間をかけても、ブラシとチリトリの手作業で集められる砂の量は、ごくわずかである。

google:image:ビクトリア朝における子どもの炭鉱労働 や、

google:image:山本作兵衛の炭鉱絵画 をちょっと思い出した  (´Д`;

ボランティアの場合、過労にならないように15~20分ごとに休憩を挟むし、予想より早く半日ほどで終わってしまったのだから、比較にもならないけど。つかあれは、ものすごく過酷な状況を描いていたのだなと改めて思った。

 

午後は、急遽、現場近くで被災したお宅の要望を受け、水に浸かった家財の運び出しを行った。これもわりと早く終わり、予定の1時間ほど前の 3:00p.m. 過ぎには作業終了となった。

 

現場からバスで5分ほどのところに「大町温泉ひじり乃湯」という温泉施設がある。こういうことまで含めて予定してくれるのが、愛知ボラセンのありがたいところである。単独行だと、調べておこうという気がなかなか起きない。

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ただし入湯料金700円は自費だった。そりゃそうか。

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温泉はぬるめの単純泉だった。いかにもな「ひなびた温泉施設」といった印象で、テレビのある畳敷きの休憩スペース、土産物売り場、それに安価なメニューの並ぶ食堂などがあった。

煮魚定食(税込み700円)というのを頼んだ。

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なお前述のバナナとゼリー飲料の他にも、いろんなところから差し入れをもらいました。ファンタ、栄養ドリンク、プリッツかポッキー(どちらか一箱)、ミネラルウォーター。まとめてのお礼で失礼します。ありがとうございました。

 

次の週末の第二陣派遣にも応募する覚悟を固めていたが、リンクにあるように第二陣は諸般の事情により中止になった。まだ片づいていない現場が多数あることは、この目で確認しているので複雑だが、内心ホッとしている部分があることも否めない (^_^;

災害ボランティアの出番は、ないほうがいいのだ。

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