まずは速報的に。
短い記事なのに「収入が落ち込んだ世帯向け」など突っ込みどころがあるが今は措いて、拙ブックマークコメントを再掲する。
何度でも書くけど世帯単位はやめて! DV で別居中の場合、支援が必要な人の手に渡らない!
* * *
このニュースに先だって、安倍首相による全世帯に布マスクを2枚支給するというニュースが、大きく話題になった。
この施策自体、突っ込みどころのかたまりのようだが、それもあえて自重する。
今は一点のみ、「はてなブロガー」さんでツイッターの FF さんでもある id:ecoplace さんのツイート引用をお許しください。
私はDV被害者で住民票を移動していません。話題のマスクは届かないと思います。住居が無くて困っている人や(ホームレス含)に私の分が渡せる事を願います。#DV #マスク #住民票 #ホームレス #ホームレス支援団体に協力求む
— ecoplace (@ecoplace0) 2020年4月2日
現金給付を簡易郵便で送ってと元宮崎知事の東国原さんがTVで話しておられたけれど私のようにDV被害者や何らかの事情で住民票を移動出来ない人は簡易郵便を受け取れません。#DV #現金給付 #ハガキなどで自己申告出来る振込希望する人
— ecoplace (@ecoplace0) 2020年4月2日
* * *
もう少し遡ると、新型コロナウイルスの影響を受けた自営業者やフリーランスを対象に、1日当たり4,100円が支給されるという発表があった。
ところがこの支援の対象から、風俗営業等従事者が外されているという指摘があり、「はてなブックマーク」でも大きな話題になった。
ブクマの多く集まった ブブ・ド・ラ・マドレーヌ @bubu_de_la_ma さんのツイートです。FF 外から引用失礼します。
子どもの世話をしているセックスワーカーには支給されないと明記されています(項目11)。どういうことでしょうか。 @MHLWitter
— ブブ・ド・ラ・マドレーヌ (@bubu_de_la_ma) 2020年4月2日
「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応支援金(委託を受けて個人で仕事をする方向け)」https://t.co/vbrZ7KIPla
この問題は BuzzFeed さんも記事にしてくれた。
子育て世代への新型コロナ支援金、なぜ夜の街で働く人には不支給?支援団体が方針見直しを要望
なぜ風俗関係の労働者が支援対象から除外されたかというと、風俗営業等関係業者が、暴力団、破壊活動防止法の対象となりうる組織と並んで、政府による事業助成の対象から外されてきた前例を、安易に踏襲してしまったということらしい。
だが今回のような事態下において従事者を支援の対象から外すのは、職業による差別にほかならない。のみならずブコメで指摘があるように、生活上の理由から営業自粛できない「ヤミ営業」を招くなど、感染拡大の防止という本来の趣旨を阻害する効果しかないのではないか?
* * *
さらに先週まで遡ると、生活福祉資金の新型コロナウイルス対策拡充で、実質10~80万円の給付が受けられるのではないかという記事が出た。
その後、なごや社会福祉会計事務所 さんと らくからちゃ(id:lacucaracha)さんが、内容を精査した記事を公開された。リンク失礼します。
なごや社会福祉会計事務所 さんの記事には、償還免除となる条件に当てはまる人はほとんどいないであろうことや、貸付が受けられる資金の使いみちに細かく制限がつけられていることなどが記されていた。
らくからちゃ さんの記事には、感染の証明書が必要であることや自立事業支援を継続して受けていることなど、特例支援を受けるためのハードルが高いことが記されていた。
一言で言って、とても額面通りに受け止められるものではなさそうだということが、わかった。
* * *
昨日ツイートしたことの再掲である。
つまり、給付対象を制限する方向に努力するのではなく、もれなく全員に給付する方向に努力してちょうどいいか、まだ足りないくらいだということが、だんだんわかってきたような気がした。
追記:
今度はこんなニュースが。名目の給付額が大きくなればなるほど、受給できる条件がどんどん厳しくなりそうだと容易に想像できるのがなんとも。
スポンサーリンク