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東アジア10か国の新型コロナウイルス新規感染者数グラフ定点観測・続報

半月ほど前の拙エントリーに、Googleが毎日更新している国別の新型コロナウイルス新規感染者数グラフについて、東アジアの何か国分かのスクリーンショットを撮って保存していることを書いた。

www.watto.nagoya

上掲エントリーには14か国分のグラフを貼ったが、さすがに14か国分を保存し続けるのはしんどい。現在は10か国分まで縮小しているが、それでもちょっと多いと感じる。だがこのくらい集めると、いくつかのパターンが見えてくるような気がした。

あれからツイッターには 8月24日30日、そして今日 9月6日 とツイートしたが、はてなブログは画像を3つ以上並べて貼ると窮屈なので、今回の記事には8月30日と9月6日の分だけをまとめることにする。

なおツイッターは1ツイートに画像を4枚までしか貼れないので、毎回2ツイート8か国が恒例化しているが、ツイートに貼らない2か国分を含めて10か国分のスクショを保存している。

 

日本。8月29日と9月6日のグラフ。

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韓国。8月29日と9月4日。

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台湾。8月27日と9月4日。

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モンゴル。8月28日と9月4日。ツイッターには貼ってない。

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箸休め的に、白地図専門店 さんからお借りした北東アジア白地図無料バージョンを再掲。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/watto/20200816/20200816224156.png

東アジア大陸全図の白地図 | 白地図専門店 より一部をトリミング

 

ベトナム。8月29日と9月6日。

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シンガポール。8月29日と9月5日。

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インドネシア。8月29日と9月5日。

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フィリピン。8月29日と9月5日。

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タイ。8月29日と9月5日。ツイッターには貼ってない。

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マレーシア。8月29日と9月5日。ツイッターには貼ってない。

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白地図専門店さんの東南アジア白地図を再掲。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/watto/20200816/20200816224152.png

東アジア大陸全図の白地図 | 白地図専門店 より一部をトリミング

 

なお8月16日付拙エントリーにスクショを貼って、今回貼らなかったのは、ラオス、カンボジア、ブルネイ、東ティモールの4か国である。

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8月16日付の拙記事に、韓国で感染者が急増しているという新聞記事へのリンクを貼り、これまでの韓国政府の対応を見ていると抑え込めるのではないかという予想を書いた。

3週間経ってグラフの推移を見ると、予想に反してあっさり抑え込んだとは言えないが、それでも直近では減少傾向が見て取れるようだ。

第2波の到来かと報道されて、その後抑え込みに成功したと言えそうな国は、他にベトナム、シンガポール。

第1波の段階で抑え込みに成功したと言えそうなのが、台湾、モンゴル、タイ、マレーシア。なおウォッチの対象から外したブルネイ、ラオス、カンボジア、東ティモールもこの範疇である。

 

感染拡大が続いているのはインドネシアとフィリピン。ただフィリピンに関しては、ドゥテルテ政権がかなり強権的な感染対策に乗り出しているという報道もあり、グラフの形にその結果が表れ始めていると見ることも可能かも知れない。

www.newsweekjapan.jp

www.47news.jp

すごいね、これ…

 

日本は、韓国・ベトナム・シンガポールと、フィリピンの中間と言えるか、と評すると点が甘いかな? 第2波が減少カーブを描いていることは疑いないとはいえ、8月の猛暑と盆休みに助けられた面があるかも知れないから、予断は許されないように思う。万一、2週間後にカーブが上昇に転じたらと想像したときの絶望感たるや、直視しがたい。

いろいろなネット記事を読んで、気になったのがこの記事だ。

digital.asahi.com

ごく一部を引用。

 ――ドイツからは日本はどう見えますか。

 「日本は本当に不思議な国です。政府はなぜか何も対策を取っていないみたいで、逆に国民は社会全体のことを心配して自分でできることを進んでしている」

ブックマークコメントに「いろいろと首肯」と書いたが、あとで考えたら自治体の首長によってはPCR検査の拡充などかなり積極的な行政対策に乗り出しているところがあることも、見落とすべきではないように思った。

ただし国と、いくつかの人口の多い都府県や政令指定都市については、無策と表現する以外ないと考えるが。

www.nikkan-gendai.com

P5 より。

 ――「安心」と思えるまで、できることはすべてやった感じです。

 そうです。PCR検査をたくさんやったのが、「和歌山モデル」ではない。あえて言うと、3プラス1ですね。早期発見、早期隔離、行動履歴の徹底調査、そしてプラス1は保健所や行政の統合システムを早く形成しておくことです。保健所がバラバラだったら、絶対にうまくいきません。実は日本の保健所は、感染症法に基づいて早期隔離という強い権限を持っています。それは意外にも欧米にはない。

感染症法に基づく早期隔離という強い権限、これは知らなかった!

 

PCR検査といえば、日本の特徴として「検査抑制論」あるいは「検査悪玉論」のようなものが根強く存在することが挙げられよう。実物は、検索すればいくらでも出てくる。

 

あまり言われていないようだが、「PCR検査抑制論」は感染対策自体のみならず、実体経済に対しても草の根から深刻な悪影響を与えているのではないかと危惧する。

「はてなブログ」の相互読者登録さんから、お二人に言及させていただきます。

id:SPYBOY さんの8月24日付エントリーより。

spyboy.hatenablog.com

中国のビジネスパースンとTV会議中、相手が検査のため席を外したくだりの、ごく一部を引用します。

会議中、彼が『ちょっと待っててね』と席を外しました。隔離中2度目のPCR検査で担当者がやってきたからです。1~2分ですぐ終わり、また会議再開。
 検査なんか彼らにとってはもう、日常の出来事です。日本では未だに検査を増やしたら医療が崩壊する、とか言ってる奴がいるのとは大違いです。他国ではやれることがなぜ日本では出来ない(笑)。

 

id:ecoplace さんのブログへは、昨日の拙エントリーに続いての言及になります。

www.ecoplace0.com

体調不良で病院に行ったところ、新型コロナ感染を疑われて検査を勧められた以降の記述から、やはりごく一部を引用させてください。

病院に行った翌日(日曜)に店長から電話がかかってきた。
私の「お疲れ様です、ご心配をおかけしています。」の後に興奮気味な声でピリピリとした空気が電話越しに伝わる言葉に思わず固まってしまった。そして次は「検査結果は4日後と病院で言われたと聞いたけどそれまでにどうにかしてわからないの?」「何とかして病院に聞けない?」だった。「病院内の検査ではなく外注らしいので、結果が来て医師も初めてわかると思われますが・・・・」「ただ私から確認の連絡を入れる事はやってみます」とお答えした。

続く ecoplace さんと職場の方々のやりとりを読んでいると、胸のつぶれるような思いがします。ネタバレになりますがあえて書くと、幸いにも検査の結果は陰性とのことでした。

当事者と関係者がこれほどまでに精神的な動揺と緊張を感じていて、どうして経済活動に影響が出ないと言えるのか?

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