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検事長定年延長をめぐる2月の記事を読み返したら検察庁法改正は黒川氏個人のためとしか思えない #検察庁法改正案に抗議します #検察庁法改正に抗議します

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5月12日付の毎日新聞のこの記事が、ホッテントリに入った。

mainichi.jp

政府が1月末に、黒川弘務東京高検検事長の定年を閣議決定という異例の方法で延長したことなどについて、毎日新聞社が情報開示請求したところ、法務省が「議事録などは省内にない」と回答したという内容だった。

 

思い返せば法務省の「口頭で決済した」という回答は、森雅子法相の「必要な決裁は取っている」という国会答弁をめぐって出てきたものであった。

拙過去エントリー にすでに一度リンクを貼った記事ではあるが…

digital.asahi.com

 

さらに思い返せば、黒川東京高検検事長の定年延長をめぐって、2月に多くの奇妙な出来事が報道された。ところがそれからコロナ禍をはじめ、あまりに多くの出来事があり、この件はうやむやのようになってしまっていた。

 

森法相の法解釈が「特別法は一般法を破る」という法学上の大原則を否定するものであることや、政府の過去の法解釈と矛盾することは、何人もの法律家により指摘が出ていた。

いずれもやはり過去に弊ブログにリンクを貼った記事である。

news.yahoo.co.jp

news.yahoo.co.jp

 

人事院の 松尾恵美子 給与局長が、「国家公務員法の延長規定が検察官には適用されない」とした自らの答弁を、「つい言い間違えた」などとして撤回したこともあった。

digital.asahi.com

 

これらの記事についたブックマークコメントを読み返していたら、「なぜ堂々と法改正をしない?」という意味のコメントが、いくつも目についた。

確かに政府与党は国会両院で三分の二前後の議席を持っているから、法改正をやろうと思えば、いくらでもできるはずである。

 

それを本当に出してきたのだろうか? ネット語でいうところの「想像の斜め下」というやつで?

それにしても、なぜよりによって今なのか?

新型コロナウイルスが、下火になったとはいえまだ完全に終息したとは言えず、またコロナ禍にともなう経済を始めとする社会的混乱に収拾の糸口をつけることが喫緊の課題であるはずの、今?

 

13日の衆院内閣委員会で武田良太国家公務員制度担当相は(森法相は欠席)「黒川氏のための法改正でない」と答弁したと伝えられるが(日刊スポーツ5月13日付記事 他)、2月の黒川氏定年延長が、素人目にも怪しい法解釈の積み重ねであったことを思い出すと、このタイミングで検察庁法改正案が出てきたことは、3ヶ月をかけて準備してきた黒川氏個人のための改正案としか思えない。

 

黒川氏には、官邸との近い関係や、自民党議員が関与する疑惑がいくつも不起訴にされてきたことへの関りが、何度も指摘されている。

これは2月に出た記事。リンク再掲。

www.mag2.com

 

これは5月に出た記事。

nobuyoyagi.blog16.fc2.com

buzzap.jp

 

2月と言えば、「桜を見る会」に関して指摘された数々の疑惑に対して、安倍政権の熱心な支持者から「そんなことをやっている場合か?」「コロナをやれ!」という意味の批判が上がった時期でもあった。

 

個人的な意見に過ぎないが、それを踏まえて「法改正をやっている場合か?」「コロナをやれ」と返すのではなく、黒川氏の定年延長にしても、「桜を見る会」にしても、その法的問題の検証は、たとえそれがコロナ禍の本格的な終息の後になったとしても、時間をかけて続けてほしいと考える。 うやむやのままにしてほしくはない。

 

また今回の改定案については、内閣の検察人事に対する介入の度合いを含め検察の独自性を脅かす恐れがあるなど、それ自体の問題点にもしっかりと目を向けたいと思う。

digital.asahi.com

 

追記:

14日付で公開された記事によると、国家公務員の定年延長は以前から検討されていたが、検事長の定年延長が法案に盛り込まれたのは1月末前後とのことだった。

もちろんこの記事の本題と思われる武田国家公務員制度担当相の「(定年延長の基準は)今はない」という答弁自体、とんでもないものである。

digital.asahi.com

 

自ブログにリンクを残しておくと役に立つことがあるので、ついでと言ってはなんだが、検察庁法改正案の問題点をまとめたホッテントリのリンクも。

blog.livedoor.jp

 

それから思わず笑ってしまったこれも。プロンプターはいいと思うが、「特別法優先」「文書決裁主義」「過去の内閣の法令解釈」などについては「勉強不足」というのが真相に近かったのではないか?

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