🍉しいたげられたしいたけ

NO WAR! 戦争反対!Ceasefire Now! 一刻も早い停戦を!

#入管法改悪反対 !名古屋アクションに参加した

「入管法改正案」に関しては、あまりに問題点が多く、私も自ブログに何か書かなくちゃと思いながら手を付けるのがおっくうで、つい書きそびれてしまっていた。そんなことじゃいけないのだけど。

とにかく思いつくことから書いてしまおう。2021年にスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが名古屋入管で亡くなったことに関し、日本維新の会の梅村みずほ議員が5月12日の参院法務委員会で「支援者が詐病をそそのかした」「ハンガーストライキによる体調不良で亡くなった」(大意)と発言した。

いずれも当の入管により「そのような事実は確認できない」と否定され、日本維新の会は梅村氏には6ヶ月の党員資格停止処分を下したというが、報道ベースには乗らない深刻な影響として、梅村氏の発言がいわゆる「犬笛」として作用し、難民支援団体への猛烈なバッシングを誘起していることはぜひとも指摘せねばなるまい。

 

入管法改正案について直近で読んだ中で、論点がよくまとまっていると感じたのは朝日新聞のこの記事だった。有料記事だが一応ブログカードを貼る。

digital.asahi.com

 

とりわけ大きな問題点はNPO「難民を助ける会」の柳瀬房子名誉会長が21年の国会での参考人招致で「難民をほとんどみつけることができない」と発言した件であろう。

柳瀬氏の審査件数は2年間で約2500件、審査件数全体の約4分の1と参与員111人の中突出して多く、一人当たりにかけられる時間を見ても適正な審査がおこなわれたのか疑問視される。「難民を受け入れないという結論まずありき」ではないかという疑念が生じざるを得ない。

www.tokyo-np.co.jp

 

とにかく日本の入管制度は現状でも問題点が多すぎる。入管施設内で発生した死亡事案に関しては、26日の参院予算委で仁比聡平参院議員が2007年以降18人にも上るリストを示し、それがNHK総合TVで全国放送されたことも一部では話題になったのだった。

 

2018年の記事だが「弁護士ドットコム」が制度の問題点を指摘していた。収容も、就労もできず健康保険も生活保護も受けられない「仮放免」も、入管が恣意的に、すなわち無期限に行えることが難民申請者の絶望を生むという。

www.bengo4.com

その状況を改めようというならともかく、難民申請が審査で2度不認定となった申請者を強制送還可能にするというのがこのたびの「改正案」であり、あまつさえこの「改正案」は、ウィシュマさん死亡事件を受けて2021年に一度廃案になったものほぼそのままだという。

 

難民申請する外国人の事情は様々で、中には強制送還されたら即座に生命の危機に直結する内情を抱えた国も確実に存在する。それなのに、審査にろくに時間をかけず「難民をほとんどみつけることができない」と送還を可能にすることは "「無辜の人に死刑のボタンを押す」ことになりかねない" と表現する記事を読んだがまさしく同感である。

d4p.world

これは決して外国人だけの問題ではなく、入管を管轄する外務省は(日本の官庁にはダメ官庁が多いもののその中でも)屈指のダメ官庁の一つで、どうダメかというと外遊する政治家の面倒を見ることが主任務と心得違いをしていて邦人保護など眼中にないという事例が、集めようと思ったら即座に大量に集まる。

ほんの1例として、グアムで台風2号の甚大な被害の直撃を受け文字通り路頭に迷った日本人ツーリストの「日本政府は何もしてくれない」という嘆きのツイートを貼ろうかと思ったが、ツイート主さんの意に沿わない可能性が高いので自粛する。

 

印象深かった記事のブログカードを、もう一つだけ貼る。2021年の記事で、ミャンマーやアフガニスタンの国情への言及がある。何より「人権」(記事中では「人道」)というスタート地点というか公理系とでも言うべきものを間違えると、とんでもない地獄のような制度ができあがるのだと感じた。そしてその制度の被害者になるのは、外国人だけとは限らないのだ。

imidas.jp

 

ツイッターのタイムラインに、名古屋駅前でのスタンディングの情報が流れてきた。

微力極まりないが、参加して意思表示をしようと思った。

画像のALT(代替)がそのまま文字データだったので、こちらも貼らせていただきます。

入管法改悪の動きのなか、追い返される対象になっている難民認定されない難民、日本に家族がいる仮放免者は「入管に行ったら収容されて強制送還されるんじゃないか」「家族はどうなってしまうのか」「こわいから、手続きのときに入管に一緒に来てくれないか」とすでに不安の声があがっています。
彼らの日本で安心して生活したいという切実な要求を、差別をもって踏みにじり、妨害する入管と入管法改悪に断固反対します!最後まで、廃案を求め当事者とともに声をあげましょう!!

2023/5/29(月)18~19時名古屋駅 楼通口交番前
スタンディングアクション
スピーチ、プラカードでアピールします!
入管の民族差別・人権侵害と聞う全国市民連合(東海)

 

生憎の天気だったが、このくらいは我慢しなきゃ。顔消し失礼します。

 

こういうとき参加者の顔は撮れないので、うちのブログではプラカードのスマホ写真を撮らせてもらって貼ることにしている。

 

今回私がお借りしたプラカード。

 

主催団体の START(外国人労働者・難民と共に歩む会)さんのツイートも貼る。後ろの方で背伸びして上のプラカードを掲げていたが、写ってなかった。