🍉しいたげられたしいたけ

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実家から近い市民の森公園のツバキとソメイヨシノ

東海地方の平野部では、ソメイヨシノが満開を迎えつつある。

今年は実家から近い市民の森羽島公園というところで、花見をしてきた。あまり混んでなさそうで無料駐車場があるから、ここを選んだ。

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のっけからいらんこと言いの悪癖発揮だが、門標後ろの看板の文言がなんか怪しい。

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弊ブログ勝手に恒例文字起こし。

この公園は、市民の
   楽しい憩いの広場です。
 豊かな「みどり」と
   美しい「花」を守り、
 香り高い文化と
  宇宙の真理に
   直接ふれあいましょう。
奉仕とは宇宙の心の
    実践の姿である

〝MOTTAINAI〟
 もったいない
育てよう
 心豊かな青少年
おかげさま
 ありがとう

いちおう弁明をすると、ここは「宇宙庭園」「万葉庭園」など区画ごとにテーマが設けられていて、宇宙云々というのはそのうち宇宙庭園を踏まえたものと思われる。

以前に説明文の文字起こしをしたことがあった。

www.watto.nagoya

 

上掲の門標は敷地東側の入口に設けられていたものだが、拙過去記事では北側の入口をスタート地点にしていることが多い。深い意味はない。

万葉庭園と名付けられた区画のソメイヨシノが満開だ!

過去記事では葉桜の写真ばかり載せていた。

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上掲写真に背を向けると椿庭園という区画があり、ここは何度かネタにしたことがあった。

ソメイヨシノ一辺倒のサクラと違い、ツバキは種類がさまざまなので盛りの時季も少しずつ違うようだ。

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ルビは省略します。以下同じ。

ゆく春や
 逡巡として
  遅ざくら
 蕪村(春)

 

「蕪村」の後ろに「(春)」とあるのは、こういうことらしい。

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蕪村俳句園
この庭園には春夏秋冬にわけ、40句を、表示してあります。

 

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青柳や
 芹生の里の
  せりの中
 蕪村(春)

 

上の写真左奥の看板に接近。

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秋風や
 薮も畠も
  不破の関
  芭蕉(秋)

芭蕉の句じゃないか! 区画が違うのかな?

 

40句をコンプリートするわけにいかない。万葉庭園の方に戻る。

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投句箱というのは、これのことだと思う。

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手作りのおはぎの届く彼岸かな
春寒やさらりと流す子の苦言
ロウバイの大樹となりし空家かな
初旅や隣りの町の美術館
四歳が読み聞かせする春隣
来賓の祝辞少なく卒業す
子の爪を切りつつ夫の日向ぼこ
限界の村に若者つくしんぼ
絶滅は人のなす業春の闇
服一枚脱ぎては春を呼びにけり

作者名は省略しました。

季語が春ばかりだから、入選作は入れ換えているのだと思う。

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この区画にもツバキが混じっていた。

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花の季節じゃないと、なかなかこっちには足が向かないなぁ。

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そんなわけで、こんなのあったっけという気づきが多くて面白かった。

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野球禁止!
(やわらかいボールでの
キャッチボールは可)
周りの人の迷惑にならないよう遊びましょう!

 

少し色の淡めのサクラ。ときどき見かけるが品種名はなんと言うのだろう?(「白っぽいサクラ」で検索するとオオシマザクラというのがヒットしたが、これがそうかはわからない)

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「利休庭園」という大きな看板がかかっていた。どういう趣向があるのかは、わからなかった。

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万葉秀歌は万葉庭園のほうのギミックだと思う。

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まつ(まつ まつ科)
    巻二 一四一
磐代の
 浜松が枝を
  引き結び
 真幸くあらば
  また還り見む
   有馬皇子

 

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やまぶき(やまぶき ばら科)
    巻十七 三九七四
山吹は
 日に日に咲きぬ
  愛しと
 吾が思ふ君は
  しくしく思ほゆ
   大友池主

 

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いね(いね いね科)
   巻十四 三四五九
稲舂けば
 皹る吾が手を
  今夜もか
 殿の若子が
  取りて嘆か
   東 歌

 

なぜか一茶の句の看板があった。

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はつ袷
 にくまれ盛に
  はやくなれ
   一茶(秋)

 

「一茶庭園」という看板は見当たらなかった。まさか利休は茶人だから一茶というわけではあるまい。

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目出度さも
 ちう位なり
  おらが春
  一茶(春)

 

ユキヤナギとツバキの向こうにある看板は…

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菜の花の
 とっぱづれなり
   富士の山
   一茶(夏)

 

多くの看板が立っており、スマホ写真を撮ったのはごく一部である。

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人来たら
 蛙となれよ
  冷し瓜
  一茶(夏)

 

最初に写真を示した東口から退出した。

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敷地の外(駐車場側)からも、サクラはよく見えた。

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