閲覧注意です。内容が想像できそうなイラストを いらすとや さんからお借りしサムネイルにします。この手の話が苦手だと思われた方は、お読みにならないことをお勧めします。
ネズミ捕りのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや より
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実家ネタである。高齢の身内の様子を、週に一度か二週に一度、見に行っている。
夕食の後、その身内から「台所の粘着シートに何かかかったようだが、よく見えないので見てほしい」と言われた。
100均で買ったというネズミ捕り用だかゴキブリ捕り用だかの粘着シートが、キッチンの隅っこ、ガスレンジの隣あたりに拡げられていたのだが、かかっていたのは立派なゴキブリの成虫が1匹と、細かい虫たち何匹かに混じって…
まぎれもないネズミの死骸じゃないか!
体長10cmにも満たなかったから、成獣ではなく仔ネズミだったと思う。しかしシルエットは間違いなくネズミだった。
あまつさえ、尻尾の付け根、肛門のあたりに、黒い液体が漏れ出ているのがはっきりと見えた。
ぞぞっとする生理的嫌悪感。
即座に「ネズミですよ! すぐに処分したほうがいいですよ」と告げた。
ところがなんだか反応が鈍い。交換するシートをどこにしまったかわからないとか、自治体の燃えるゴミの袋を切らしているとか、私からしたらどうでもいい口実を並べて何もしようとしない。
いつ捕まったかわかりますかと訊いてみた。当日の夕方、台所でガタンと音がしたので、その時だったかも知れないとのことだった。
少し後だが、自分でも見直したけどネズミなんているか? みたいなことまで言っていた。
加齢に伴う視力低下が進行していることは知っているが、目の前にあるネズミの死骸に反応しないというのは、どういうことだろう?
視力も心配だが、いわゆる google:高齢者のアパシー (無関心) を心配した方がいいかも知れない。心配したって、どうしたらいいかわからないけど。
結局その晩一晩、ネズミの死骸はそのままにせざるを得なかった。極力そっちを見ないよう心掛けた。
翌日、買い物に出た時にゴミ袋と新しい粘着シートを購入した。後者に関しては「スペアがどこかから出てくるかも知れない」と言っていたが「出てきたらまた使えばいいでしょう」となだめた。
こういう場合、作業するのはいつも私である。幸い粘着シートは2つ折りにできるようになっていた。よく考えられている商品だと思った。2つ折りにして広告で巻いて、ゴミ袋に入れた。
自治体の次のゴミ収集日は土曜日との由。死骸がミイラ状に乾いてくれればいいが、こういう気候なので腐敗する可能性が高い。そうすると、猛烈な悪臭を発生するであろう。ちょっとでもマシにならないかと思っての処置である。
私の現住所の自治体のゴミ収集日は金曜日で1日早いが、さすがにゴミ袋を車に乗せて2時間かけて移動する気にはなれなかった。家電ゴミや金属ゴミだったら、リサイクル業者が近くにあるので持って帰ることしばしばだが。
高齢者の心配を始めたらキリがないが、それでもうちの身内は今のところ大きな病気をしていないだけマシである。親戚まで範囲を広げると、うちの身内よりさらに10以上年長の人がいて、この夏の猛暑にやられたのか入院中との話を聞いた…
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