週一か二週間に一度、実家の様子を見に行っている。春秋の気候のいい時季には、高齢の身内の無聊をまぎらわすため車で連れ出している。
先週の関連拙記事には、出先で柿とアユの甘露煮を買ったが身内は次に「焼き栗が食べたい」と言い出したことを書いた。
やれやれと思いつつ口に出さず、ネットで検索すると近場では谷汲山華厳寺の参道に栗を扱う店があり、焼き栗も売っているという情報がヒットした。
個人ブログです。もし何らかの形で通知が飛んだら、お騒がせ失礼します。
実家から華厳寺へのルートは何通りかあるが、主に国道157号一名「淡墨街道」を通る経路を選択した。そうすると沿道に「道の駅 織部の里もとす」がある。ここはシーズンには大量の柿が並ぶ。地元の名産なのだ。
身内が「寄りたい」と言った。内心「柿は先週買ったでしょ?」と思ったが、言わなかった。
いつもこの顔出し看板を撮ってるな。撮りやすいので。つか、かなり大規模な施設なので、全景を撮りにくいのだ。
いよいよシーズンが佳境を迎えているのであろう。すごい数の商品が並んでいた。
甘柿。
渋柿。
レジ前には長蛇の列ができていた。カートいっぱいに柿を載せている客も、何組かいた。
身内もけっこうたくさん買った。先週買った分は消費済みとのことだった。
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ということで、谷汲山に移動した。ここの参道は、春はソメイヨシノ、秋はカエデを売り物にしている。よって、先ほどの たかろぐごっこ さんのブログに書いてあった町営駐車場無料のサービスは受けられなかった。料金400円。
ただし紅葉まっ盛りには少し早いようだった。あとで参道のお店の人に聞いたところ、見ごろはあと1~2週後とのことだった。
見回した範囲で、いちばん真っ赤に色づいていた木。
栗店の「末広屋」さんは、駐車場の近くですぐに見つかった。だが購入は帰途にした。スマホ写真もあとで貼る。
「椎茸〔しいたけ〕定食」という大きな看板を出している食堂があった。残念ながら定休日だった。
谷汲山に来るのは何年かぶりとは言え何度も来たことあるが、こんなのあったっけ?
ゆるキャラ「いのりちゃん」。これも見た記憶がない。
仁王門にたどり着いた。この先、本堂までの坂が急になり、長い石段までがある。
足に不安がある身内は、ここで待つとのことだったので、本堂には私が代参し身内はここから遥拝ということにした。
仁王門を通り過ぎた左側にあった境内案内図。
仁王門の説明書き。
弊ブログ勝手に恒例、OCRによる文字起こし。改行位置、変更しています。ルビ・外国語の文章は省略しています。以下同じ。
西国三十三所観音巡礼
第33番谷汲山華厳寺
仁王門
現在の建物は宝暦年間(1751~1764)に再建され、昭和の中頃に二重層で朱塗りの門になりました。また境内の入り囗である門の左右には運慶作と伝わる仁王像がお寺の守護神として安置されています。
仁王像はちゃんと見なかった。よく後からそういうことに気がつく。
仁王門右側の、放生池と弁天堂…ではなく境内案内図によると地蔵堂。
「奉納 三十三度石」と刻まれた石柱があった。
さらに参道を進むと、右側に立派なお地蔵さんと宝篋印塔があった。
説明書きもあったが、石仏や石塔に関するものではなく、背後の藤棚の説明だった。
西国三十三所観音巡礼
第33番谷汲山華厳寺
本尊御杖の白藤
798年(延暦17)に奥州会津郷(現在の福島県)の大口大領が御告げにより京の都から観音さんを背負って郷里へ帰る途中、この地が有縁の地であると伝えられ、この地で修行をしていた豊然上人と山谷を切り開き、お寺を建立しました。その際、不思議なことに立てかけておいた白藤の御杖が根付いたと言い伝えられています。
谷汲山の由緒に関わることだから、この説明書きがあるのだろうか。
百度石もあった。
このすぐ先から急峻な石段になる。ここをお百度となると大変そうだ。
石段右側の石灯篭と石仏。
左側には立派な金銅仏があった。観世音菩薩と大勢至菩薩の幟が立っていた。
本堂を下から見上げたところ。これ以上の接写は遠慮した。本尊の十一面観音は秘仏につき見られない。
「谷汲山」の文字がある提灯が掛かっている柱には、サカナをかたどった銅板も打ちつけてある。
谷汲山をネタにした拙過去記事では、2014年10月19日付のものにも写真を載せていたのだった。ただし頭が切れていた。
先ほど写真を示した境内案内図中には
谷汲山華厳寺の鯉
三十三ヶ所をめぐり歩いた末、谷汲に詣って本堂向拝の柱に打ち付けてあるこの鯉を撫でると精進落となります。
というコラム風の説明書きがあった。コイだったんだ。
本堂から石段を見下ろしたところ。
こんな看板があった。
聖句
・悪を己れに向け善を他にあたえ、
己れを忘れ、他を利するは慈悲の極なり。
伝教大師
・ただわが身をも心をも、はなちわすれて
佛のいえになげいれて、
佛のかたよりおこなわれてこれにしたがい、
もてゆくとき、ちからをもいれず、こころをも
ついやさずして生死をはなれ佛となる。
道元禅師
・佛となるにいとやすきみちあり、もろもろの
悪をつくらず生死に著するこころなく一切
衆生のために、あわれみをふかくしえかみを
うやまい、しもをあわれみ、よろずをいとう
こころなくねがうこころなく、
心におもうことなく、うれふることなき、これ
を佛となずく。
道元禅師
ということで仁王門まで戻ってきた。身内はだいぶ待たせたが、何も言われなかった。
上の写真の左側に写っている「富岡屋」は食堂だった。お昼近かったので、ここで昼食を摂ることにした。
店先に遭った説明書き。なんだか由緒ありそうな店だ。
大口大領と
谷汲山華厳寺の由来
桓武天皇の延暦十七年(七九八)奥州の黒川郷富岡(現、福島県会津高田町)の役人大口大領が京都で十一面観音像(作、文珠大士)を作らせ郷里の奥州へ観音像を持ち帰る途中谷汲のふもとで像が急に動かなくなり大領はこの地こそ結縁の地と考え既にここで修行中の豊然上人とともに寺を建てて観音像を安置した。
この時近くの谷間から仏前に供える灯明の油が湧き出たと云う。それから約百年後に醍醐天皇がこの話を伝え聞き谷汲山の山号を贈るとともに華厳寺の扁額を下賜されました。
当寺は西国三十三ヶ所霊場の最後の札所であり満願寺とも云われる
大口大領の末孫は富岡屋と号し、現在にいたっている。
身内は「おでん」を頼んだ。
私は「焼きしいたけ定食」を頼んだ。ただし何度か書いている通り、身内は私が しいたけ であることは知らない。
しいたけ以外には冷ソバ、柿片入りゴボウのキンピラ、野菜の煮物、香の物、お吸い物という献立だった。すなわち参道の店だけあって精進料理風だった。おでんにはチクワが入っていたけど。
末広屋さんのところまで戻ってきた。
タイミング悪く他のお客さんの手が写り込んでしまったが、これしか撮ってないので可能な限りトリミングして貼る。
順番は前後するが、身内はそれ以外にユズと干し柿用の渋柿を買った。
「織部の里もとす」に置いてあった渋柿は大きすぎて自分の手に余る、とのことだった。好きにしてもらえればいいけど。
駐車場入り口にあった観光案内所。
顔出し看板。そう言えば顔出し看板も見かけるたびに撮ってるな。
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帰途はR157ではなく参道前をまっすぐに南下する県道251号線&266号線を通るルートを選択した。R157は一部舗装を剥がす工事をしていて片側通行になり渋滞していたからだ。
そうすると、JA農林畜産物直売所「よってみーな大野」の前を通りがかる。先週入ったばかりだが、一応身内に「寄ってみますか」と聞いてみた。
意外にも「寄る」という返事だった。
先週は確かなかった乃木坂46の幟が立っていた。
相変わらずの美人さん揃いだが、誰が誰だか私には区別がつかない。アイドルの区別がつかなくなったら年寄りだと言われるが、私はどっからどう見ても年寄りだ文句あるか。
先週撮りそこなったと書いたミカンを、今週は撮った。2週間ごしの懸案にすることではない。
地元農産物のシュンギクとミズナ。
コマツナ。
しいたけは「しいたけ定食」を撮ったから撮らなくても氏なないけど、一応撮った。
だから撮らなくても氏なないって。
アユの甘露煮。身内は買うかどうかしばらく迷ったが、過去に2週連続で買っていたこともあって今週は買わなかった。
代わりに「みょうがぼち」というお菓子が目に入ったようで…
これを買った。それからミズナとコマツナ。
ミョウガボチは白エンドウの餡をミョウガの葉で巻いた、素朴な味わいの饅頭だった。
さらに道沿いに道の駅「パレットピアおおの」がある。
一応念のために「入りますか?」と聞いてみたら、意外にも「入る」と言うではないか!
今日、何軒目だ? いいけど。
以前来たときは店舗前にカラフルなビニール傘がずらりと吊るしてあったけど、この日は半透明の柿のプラスチックパネルが吊るしてあった。
説明書きがあった。今日は無関係な人の写り込みが多いな。
SNSに投稿お待ちしています。
#パレットピアの柿
ハッシュタグつけてね
今シーズンで1番素敵なお写真をスタッフで選ばせて頂きプレゼントご用意させて頂きます
皆様の投稿楽しみにしていますね!
だから「はてなブログ」はSNSなのかどうなのか?
「タグをつける」という機能はあるけど、今回はパレットピアがメインではないから応募は遠慮しておこう。
逆光で見づらいことこの上ないが、芝生広場に「祝5周年 道の駅パレットピアおおの」と書かれた看板と、柿をかたどった撮影スポットが用意されていた。
サザエさんのオープニングみたい。
店内。ここもメインは柿だった。さすがに身内はここでは何も買わなかった。
帰り際に見かけたポスター。「ありがとう柿まつり」と書かれている。
一番下には「第1回ティラノサウルスレース」と書かれている。
ティラノサウルスレース、なんで各所でこんなに人気なんだ?
誰かSNSに投稿するかな?
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