この日は当初、予定はなかったが、エンジンと車輪のついた道具を使ってこの近所に来る用事があったので、ついでで寄ってみた。
これまで「参拝先へは徒歩で」というマイルールを作って遵守してきたが、こだわらないことにした。そういうことをやっていると、どんどん自分で自分を窮屈にする。
3週間で100回、これだけを守れればいい。
大蔵池公園駐車場の案内板。10台分の駐車スペースがあった(うち2台分は身障者用)。"B" ということは、もう一箇所あって、そちらは20台ほどが停められる。電話番号は消すことなかったかな?
池の西側斜面を撮り直してみた。前回のエントリーではシルエットになってしまった、古窯址のあるところだ。あんまり変わらなかったかな?
寒椿だけじゃなく、モクレンも少し咲き残っているのに気がついた。
石碑と案内板。前回は真っ黒だった。
池の西側の歩道を北に向かって歩いてゆくと、「万葉の森」と名づけられたスペースがある。
そこかしこに、このような歌碑が設置されている。
接写。
弊ブログ勝手に恒例文字起こし。
紫陽花の
八重咲く如く彌つ代にを
いませわが背子
見つつ偲はむ
(あじさい)
検索すると橘諸兄の詠んだ歌のようだ。
ボケの植え込みの向こうにも歌碑があった。
接写。
古に
梁打つ人の無かりせば
此處もあらまし
柘の枝はも
(やまぼうし)
検索すると若宮年魚麿〔わかみやのあゆまろ〕という人の歌だそうで、「柘〔つみ〕の枝が美女に変化した」という伝説がいっしょに出てくる。
四阿〔あずまや〕の手前にも。
山吹は
日に日に咲きぬ愛しと
吾が思ふ君は
しくしく思ほゆ
(やまぶき)
大伴池主が大伴家持に贈った歌だそうだ。
公園北西の出入口付近には二基、向き合っていた。
左(手前)側。
巨勢山の
つらつら椿つらつらに
見つつ思はな
巨勢の春野を
(なつヽばき)
坂門人足〔さかとのひとたり〕作との由。
右(奥)側。
酒杯に
梅の花浮け思ふどち
飲みての後は
散りぬともよし
(うめ)
詠み人の大伴坂上郎女〔おおとものさかのうえのいらつめ〕は、大伴旅人の異母妹との由。
「どち」とは「同士」の意で「思うどち」は「気の合った仲間」という意味だそうだ。上戸にはたまらん歌だろうね(私は下戸
巨大な高圧線鉄塔の足元。
芽之花乎花葛花
瞿麥之花姫部志
又藤袴朝貌之花
寛永版萬葉集
(はぎ)
山上憶良作とのことで、「はぎのはな おばなくずばな なでしこのはな おみなえし またふじばかま あさがおのはな」と読むのだそうだ。
高圧線鉄塔を背に池を望むと、二基。
右側。
細領巾の
鷺坂山の白躑躅
われににほはね
妹に示さむ
(みつばつヽじ)
細領巾〔たくひれ〕というのは鷺坂山にかかる枕詞だそうだ。詠み人知らずとのこと。
左側。
わが背子に
わが戀ふらくは奥山の
馬酔木の花の
今盛りなり
(あせひ)
やはり詠み人知らずとのこと。
万葉秀歌から「花」と「恋」に関連する歌を集めたということだろうか?
歌碑はまだあるから、今後気が向いたらまた集めてみよう。
北東側の公園出入口付近に掛かっていた公園案内図。
案内図左下の石碑によると、ライオンズクラブ寄贈によるもののようだ。
案内図接写。いま右下あたりにいる。
池の東側の遊歩道(上の案内板では池の下側)を南下する。
前回も撮ったがユキヤナギが満開だった。
ちょい接写。
ベンチの真向かいあたりから池の南方を眺めると、取水口が見える。
北方を眺めると、高圧線鉄塔。
さあお参りだ。
この日もちょっと抑え気味で10回参拝の合計40回。
あと2週間、土日ごとに15回参拝でクリアできる勘定だ。先のことは何があるかわからないけど。
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