しいたげられたしいたけ

DHCの商品は買いません

「右派と左派の非対称性」について

問題点をゴロリと切り出しただけの、考察も結論も薄いエントリーです。

津田大介 氏のこのインタビュー記事が、なぜか気になった。ブックマーク数を見るとホッテントリ入りするほどの数じゃなかったようだが、トッギャッターか何かの関連記事がバズったんだったっけ? よく覚えていない。

finders.me

上掲記事P2から一部引用します。

津田:ただ僕は、安易に「右派も左派も両極化しててどっちもどっち」みたいなことは言いたくないんですよね。だってそこには非対称性があるから。ネット右翼の人たちは、どんなに酷いことを言っても自分たちと価値観を同じくする人は擁護してくれます。擁護してくれて、さらには共通する敵を叩くというある種のエコシステムができている。

ただ左派の場合、最近で言えば安倍政権が終わった際の白井聡さんや石垣のりこさんの発言が批判されましたが、失言をすると右派からはもちろん叩かれるけど、左派からも叩かれる。総攻撃になっちゃうんですよ。杉田水脈さんなんか典型的ですが、右派は何度同じことをやってもずっと守ってもらえる。でも、左派は一度のそういう失敗で大きなダメージを負う。しかも「リベラルのくせに寛容さが足りない」とか言われちゃうわけで。理性的に発言したほうがいいのは確かですが、それでもこの非対称性を無視して左派・リベラルだけ批判するのはフェアではないなと思います。

よく言われることだが「右派」と「左派」という言葉の定義は、簡単のようで簡単ではない。時代や地域によって激しく変化するし、グレーゾーンが極めて広く線引きが容易ではないからだ。しかし不思議なことに「右派」「左派」と言えば、だいたい通じてしまう場合が多い。いっぽうこうした区別が通じにくい人が少なからず存在することも、決して忘れてはいけないと思う。

 

そして「右派は左派から叩かれ、左派は右派からも左派からも叩かれる」ということも、昔から言われていたように思う。「右派は一点でも同調すれば協力し、左派は一点でも相違すれば決裂する」のような言い回しだったかも知れない。

 

煩雑なので、以下、右派、左派とのみ記し、カギカッコや「いわゆる」のような接頭語は省略させていただく。

 

ナイキが YouTube に公開した CM が、ネットで大きな話題を呼んだことがある。

11月27日の公開だから、まだほんの1ヶ月ほどしか経っていないのか。ネットを流れる時間は早い!

www.youtube.com

この CM に対して、右派から大きな批判の声が上がった。私の個人的感想としては、見るに堪えないものが多かったと思っている。

はてなブロガーの id:Vergil2010 さんがまとめのエントリーを公開されています。リンク失礼します。

vergil.hateblo.jp

では左派はどう反応したかというと、YouTube の CM 自体は否定しないが、渋谷区ミヤシタパーク(旧宮下公園)からの野宿者排除や、東南アジア工場における低賃金労働を指摘して批判するという向きが多かったように思う。

 

それから3週間ほどして、大手健康食品メーカーの DHC が、会長名義で「ヤケクソくじについて」という文書を web に公開した。現在も削除されておらずネットで読める状態にあるが、あまりに醜悪なので直リンを貼る気になれない。

代わりに 古谷経衡 氏による評論記事へのリンクを貼る。元記事の次くらいにブクマ数が多いようだったという理由による選択だが、概要を知る上では問題はないと思う。

news.yahoo.co.jp

 

ここで、私が「典型的」と感じる小衝突がネット上で発生した。

2.5万フォロワーを有する弁護士の Shin Hori 氏が、こんなツイートをしたのを受けて…

はてなブロガーの id:afurikamaimai さんが、次のようなエントリーを公開された。リンク失礼します。

afurikamaimai.hatenablog.com

ナイキも DHC も批判されるべきだという主張が、強い口調で展開されている。"「NIKEは◯◯だからダメ」ではダメだろう" とされるさきの Vergil2010 さんのエントリーとは対蹠的である。

 

もし、そういう私の意見はどうなのだ? と問われたら、正直返答に困るところである。afurikamaimai さんへの拙ブコメには「DHC 批判で直接関係ない NIKE に言及したのが悪手だったのでは?」と書くには書いたが、もしさらに「それは DHC 会長発言をスルーするかアクロバティック擁護する右派と、どう違うのか?」と突っ込まれたら、さらに答えに窮するであろう。

冒頭に書いた通り、結論はまだ持ち合わせていない。

 

ちなみに DHC に対しては、その後文春オンラインが現役社員の告発記事を3件、連続公開している。文春砲の三連発である。上記の論旨と関連は薄いが、自分用の記録としてエントリー中にリンクを残しておきたい。

【DHC現役社員が告発】ヘイト炎上の源泉は会長のヤバすぎる“差別通達”《タレントの出自に関する記述も》 | 文春オンライン

DHC会長が全社員に口コミサイトへ“サクラ投稿”奨励「ゴールド社員の称号を与える」《消費者庁は「非常にグレー」》 | 文春オンライン

【内部文書入手】DHCのヤバすぎる勤務実態「産休取得で降格、査定基準に“愛社精神指数”、ボーナスのお礼を会長にファクス」 | 文春オンライン

スポンサーリンク

 

 

もう一件、こんなことがあった。作家の 村上春樹 氏が 菅首相 の答弁を「紙に書いてあることを読んでいるだけではないか」と批判したところ、高須クリニックの 高須克弥 院長が「村上 先生は日本人ですか?」とツイートしたというのだ。

www.tokyo-sports.co.jp

12月27日のツイートは、削除されずツイッター上で今でも読める。

日本ツイッター社は「暴言や脅迫、差別的言動に対するポリシー」に "人種、民族、出身地、信仰している宗教、性的指向、性別、性同一性、年齢、障碍、深刻な疾患を理由とした他者への暴力行為、直接的な攻撃行為、脅迫行為を助長する投稿を禁じます。" と明記しているにもかかわらず、こういう場合の対応のあいまいさは悪名高い。

いっぽうで「なんでこのアカウントが停止?」「なんでこの発言が規制対象?」という疑義も、数多く提示されている。

 

直接関係ない企業に言及するのは悪手では、と書いた舌の根も乾かぬうちに書くのは気が引けるが、今年はこんな記事もあった。6月10日公開と、半年ほど遡る。

www.businessinsider.jp

ブコメを見ると、アマゾン CEO ジェフ・ベゾス 氏のこの発言自体はよしとするものの、アマゾン倉庫労働者への酷薄な待遇に対して総ツッコミ状態だった。

 

私の主観でも、DHC に比べるとナイキがマシであると言い切れるほどには、日本ツイッター社に比べるとアマゾンがマシと言えるコントラストは低くなるような気がした。だがあくまで主観であり、自信をもって何かを断じることはできないとも感じる。

何度も繰り返してくどいが、結論は持ち合わせていないので。

 

ここでも参考までに、高須 氏に関しては、自らが関わった愛知県知事リコール運動に対して、8割を超える不正があったという疑惑が持ち上がった。昨日付け拙エントリーに貼ったのと同じ記事へのリンクであるが、再掲。

14選管で署名の8割超が不正か 愛知知事リコール運動で | 共同通信

 

それに対する 高須 氏の一連のツイートへのリプや引用リツイートにおいても、右派の擁護と左派の批判という構造が明らかに見て取れる。

私の意見としては、高須 氏のツイートは支離滅裂だと感じざるを得ない。

 

最初のほうに「右派と左派の定義は困難」と書いたが、逆にこうした観察からさかのぼって…

「仲間だと判断したら攻撃せず、仲間でないと判断したら攻撃するのが右派」

「仲間か仲間でないかを判断せず、自分と意見が異なったら攻撃するのが左派」

という定義が可能なんじゃないかと妄想した。

これはこれで、ただちに破綻しそうなので撤回するが。

スポンサーリンク