生活に支障が出るほどではないが、長く患っている病気というほどでもない病気をいくつか抱えている。
そのうちの一つが、うなじにできた粉瘤〔ふんりゅう〕である。後頭部のちょうど生え際のあたり。うんと昔に二度ほど切開したことがあるが、それからは大した害がないので放っておいていた。
それが先週末ごろから、腫れて熱を持つようになった。痛痒くもあった。
今度ばかりは医者に行くしかないと思った。
医療情報なので google:粉瘤とは 何なのかについては専門の医師らが解説しているサイトを参照願います。検索上位に表示されたこちらのサイトに載っていた図が、あとで出てくる医師の描いてくれた図とそっくりだったのでブログカードを貼ります。
検索すると外科は徒歩圏に2件ヒットした。
うち1件は、ちょうど10年くらい前に通ったことがあった。が、こちらはよすことにした。
なんとなれば10年前に当たった医者がヘンな奴で、いまだに根に持っているから…
という訳ではなく、診療科目に整形外科はあったが外科がなかったからだ。
整形外科でおできを診てもらえるかどうか、判断つかなかったのだ。
もう1件は外科・整形外科と書いてあった。少し遠いが、こっちへ行こうと思った。
行ってみて驚いた。開業医みたいなところを想像していたが、大病院じゃないか!
のみならず、リハビリと思われる高齢者を中心とした外来患者がたいへん多く来ていた。駐車場も広かった。
近所にこんなところがあるなんて、気づかなかった。
受付で渡された初診問診票に「おできが腫れた」旨を記入した。引き替えに診察券を渡された。診察室が4~5室と処置室などの部屋があり、移動するたびに診察券を見せるシステムとのことだった。診察券はどこでも貰うけど、こういうシステムは初めてだ。
まず処置室なる部屋に通され、医療助手さんから、いちばん早く来れる医師が予診をしてくれる旨を告げられた。勤務医が何人もいるようだ。
予診の医師が来た。専門の医師がいるので予約するように言われた。なんだそれ? なぜか診察室の一つへと移動して、そこで別の医療助手さんと専門医の診療を受けられる日時のスケジュール調整。専門医がこの病院に来るのは何日か後になるが、隣町のサテライトつか分院つかに行くのであれば、翌日に診察してもらえるとのことだった。
予約した。
結果としてこの日は診察の予約を取り直しただけだったような気がしたが、それでも1,000円ほどの診療費を取られた。ぶつぶつ。
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翌日、隣町の分院に行った。前日は徒歩だったが、きっとこっちも駐車場が広いことを期待して車で行った。
幸い駐車場は広く、車はなんなく停められた。外来患者は前日のところほど多くはないようだった。
専門医というのは若い男性医師だった。30代くらいじゃないかな?
患部を見せると即座に「粉瘤ですね」と言って、最初に貼ったブログカードのリンク先にあるような図をメモ用紙にざっと描き「この袋の中に垢が溜まって化膿します」などと説明してくれた(「角質」ではなく「垢」と表現した)。
そこまではよかったが「薬で治すのと穴をあけて垢を吸い出すのと、どちらにしますか?」と尋ねられた。選べるんかい!?
「よくわかりませんが、穴をあけてもらったほうがよさそうな気がします」と答えた。
「薬だとあまり治りませんからね」と返された。それじゃ選択肢なかったんじゃね? 言わなかったけど。
穴を開け吸い出す処置は、即日やってもらえるそうだった。ただし再発することがあり、再発を繰り返すと垢が入っている袋がどんどん固くなるとのこと。再発を防ぐためには袋をまるごと除去し、除去した跡をシワに見えるように縫い合わせるそうだ。
ただしそうした処置ができるのは、穴開け吸い出から2~3ヶ月後とのことだった。
処置室に移動し、言われるままベッドに寝て上半身を脱いだ。タオルを掛けてもらった。
しばらく待って医師が来た。局部麻酔の注射を、患部の周囲の6~8か所くらいにしてもらった。おいおい、医療助手とコンピュータ入力か何かの話をしてるぞ。関係ない話をしながら注射していいんかい? 言わなかったけど。
穴開け吸い出しがどんなことをやっているかは、見えなかった。「(患部を)押しますよ。痛くないですか?」と声を掛けられたが、麻酔が効いているのか痛くはなかった。
最後にやたらとでかい絆創膏を貼ってもらった。何気なく時計を見ていたが、診察から処置までトータルで30分ほどだった。
診療費は3,000円とちょっとだった。薬が三種類出た。
写真右「内服薬」の袋の上にあるのは化膿止めの抗生物質だそうで、薬剤師さんから「必ず7日間21回で飲み切ってください」と強めの口調で言われた。
左の「頓服薬」の袋の上にあるのは、痛み止めと胃の荒れを防ぐ胃薬。痛み止めはおなじみのロキソニンだ。
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