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大垣市曽根城公園花菖蒲園のハナショウブもちょうど見頃だった

昨日付拙エントリーに岐阜県百年公園しょうぶ園のハナショウブが見頃だったと書いた。

www.watto.nagoya

 

ハナショウブに関しては、一昨年、大垣市にある曽根城公園というところの花菖蒲園を見に行ったが盛りには少し遅かった旨を、拙過去記事に書いた。

www.watto.nagoya

 

ここも花の盛りに見ておこうと身内に水を向けたが、乗ってこなかった。

ひょっとしたら前日のことが原因で、気勢が削がれたのかも知れない。高齢で足弱なのに、高低差がある公園内の徒歩移動を強いられたのだった。

曽根城公園の駐車場は花菖蒲園の目前にあり、高低差もほとんどないことは、知っているはずなんだけどな…その気になれないなら仕方ない。この日は身内の仰せに従って、スーパーまで買い物に乗せていくに留めた。

 

実家を出て自宅に戻る途上、回り道をして単独で訪れた。ブログネタにするのが目的である。

無料駐車場から見た花菖蒲園。門柱には「曽根城公園 花菖蒲池」と書いてあるな。公式HPには「花菖蒲園」と書いてあったが、このくらいの表記揺れはあるあるである。

夏至が近いので日はまだ高いと思ったが、写真を見ると影が長いな。

 

門柱左方の案内書き。しゃがんで正面から撮った写真もあったが、自分が写り込んでいたので載せられなかった。

弊ブログ勝手に恒例、文字起こし。改行位置、変更しています。ルビ、欧文ある場合は省略します。以下同じ。

曽根城公園
ハナショウブ/花菖蒲
○見どころ
 当公園は、西美濃三人衆の一人。稲葉一鉄の居城跡を整備した公園です。約3,100㎡の菖蒲池に、白や紫・黄色などのカラフルなハナショウブが植えられています。
 ハナショウブは梅雨の時期に咲く代表的な花の一つです。野生の「野花菖蒲(ノハナショウブ)」を改良した、国産の園芸種であり、色や形が多様で種類が豊富にあります。

💮開花時期
 5月~6月
💮花言葉
 「うれしいお知らせ」、「優しい心」、「優雅」
■駐車場
 公園駐車場をご利用ください。


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大垣市役所 都市計画部 公園みどり課
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「開花時期」と「花言葉」の花丸フォントは実物とちょっと違ったが、気にしないでください。

 

案内書きの向こうに咲いていた花を接写。

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門柱のある入口は敷地の南にあったが、なんとなく敷地西の入口に移動した。深い意味はない。

「曽根城家老 斎藤内蔵助利三屋敷跡」と刻まれた石碑が立っていた。

 

石碑越しに公園の全景。

 

園内の通路から見えるように、品種名を記した札が立てられていた。

畝ごとに同じ品種が植えられているようだった。

「天津風」。

 

「ピンクフロスト」。

 

「霓の巴〔にじのともえ〕」。

少し後で出てくる説明書きで「江戸系」の代表品種として名前が出てくる。

「霓」は見慣れない漢字だったので確認のため検索すると、「副虹」、「色の濃い虹を雄の竜、薄い方を雌の竜とみなし雌の方」といった解説サイトが複数出てきた。

何でも検索はしてみるものだ。

 

「扇の的」。

 

「燭光錦〔しょっこうにしき〕」。

 

「紅千歳〔べにちとせ〕」。

 

「水巴〔すいは〕」。

 

「津の花」。


「長井秀峰」。

 

公園の真ん中あたりに島のようになったスペースがあり、ベンチと説明書きが設置してあった。

 

説明書きの情報が盛りだくさんだった。

説明書きの左三分の一の文字起こし。

 ハナショウブの系統
〇江戸系
 江戸時代より引き継がれた多様な品種をすべて含み、色は豊富で濃淡や模様の入り方も多岐にわたり、集団で植え鑑賞される。

追風(おいかぜ) 霓の巴(にじのともえ)

〇肥後系
 草丈は江戸系より低く花は大きく豪華であることから、鉢植えで座敷に座って鑑賞される。

稲妻(いなづま) 児化粧(ちごけしょう)

〇伊勢系
 色彩、弁の垂れ方等優雅であることが特徴。花弁はちりめん地で、葉と花茎の高さがほぼ同じである。

衆指の誉(しゅうしのほまれ) 朝日空(あさひぞら)

 

説明書き真ん中上の「ショウブ、カキツバタ、ハナショウブ、アヤメの見分け方」は表にしてみたけど、見やすいかな?

  ショウブ カキツバタ ハナショウブ アヤメ
分類 サトイモ科 アヤメ科 アヤメ科 アヤメ科
自生地 水辺 湿原 草原・湿原 草原
開花時期 5月上旬 5月末~6月 5月上旬~下旬
花弁の基に
黄白色の眼系
模様
花弁の基に
鮮やかな黄色
い眼系模様
花弁の基に
網目状の模様
幅が細く
光沢がある
幅広で葉脈は
目立たない
葉脈がはっきり
している
細葉で葉脈は
目立たない

 

真ん中~右下の「管理スケジュール」は省略。

右上の「ハナショウブの一生」は…

植え付け
→1~2年目
小株立となり開花
→3年目
中株立となり花も大きくなる
→4年目
大株立となり花も多くつくが衰え始める
→5年目以降
株分けをしないと、花が少なく衰退してしまう

で、4年目の下に「株分け」と吹き出しがあって「植え付け」まで矢印が引っ張ってあった。

 

城跡といいながらどうもここは休耕田っぽく、休耕田にハナショウブ栽培は案外うってつけなのかも知れない、と素人の想像。

 

ふたたび畝と品種札、それにところどころ花の接写を貼っていく。

「万里の響」。

 

「五月晴」。


「宝船」。

 

「日本海」。

 

「児化粧〔ちごげしょう〕」。説明書きに肥後系として名前が出てきた品種。

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「衆指の誉〔しゅうしのほまれ〕」。説明書きに伊勢系として名前が出てきた品種。

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「蒼茫の渉〔そうぼうのわたり〕」。

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「長正殿」。

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「稲妻」。説明書きに肥後系として名前が出てきた品種。

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「ステップルドリップル」。

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カタカナの品種名は珍しい。どういう意味なんだろうと調べたが、よくわからなかった。

比較的綴りが近いと思われるのは "Stippled Ripple" で「点描された波紋」のような意味になる。正しさの度合いは保証の限りではない。

 

「日出鶴」。続いてこういう和名が出てくるとホッとするね。しません?

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左が「花紺青」、右が「日本海」。

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「白山」。

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「ナイトバイオレット」。おやまたカタカナの品種名。ある種(この場合ハナショウブ)に別の種(この場合バイオレット=スミレ)の入った名前をつけるって、以前もどっかで見たことあるけど、いいの? ちょっと気になる。

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「白妙」。

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「藤代」。細かいことを言うとフジって入ってるな。

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「千代田城」。

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単独行で同行者に気を使う必要がなかったからか、気がついたらいつもよりだいぶ多めにスマホ写真を撮ってしまっていた。

これでもまだ全部ではない。

比べるもんじゃないけど百年公園しょうぶ園負けてないか? といらんこと言いの悪癖発揮。

しょうぶ だけど しょうぶ してるわけじゃない、とさらにいらんこと言い。誰か止めてください。

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花菖蒲園に隣接した池。「曽根の池」と言ったはず。青空が映えて気持ちよかった。

 

釣り人がいた。水路に生えているハナショウブは自生だろうか? 自力で増えられるんだっけ?

 

「曽根の池」の南には「ハリヨの池」というのがある。これは駐車場から見た看板。

 

ハリヨの池がある敷地への入口あたりに建てられていた説明書き。

左側の「ハリヨとは」の部分だけ文字起こしした。

 ハリヨは、当地方で『はりんこ』とも呼び、滋賀県東北部と岐阜県西濃地方にだけ生息しているトゲウオ科イトヨ属の一種で、成魚でも体長5~6cmの小型水魚です。
 特徴は、ウロコがなく、前半身に鱗板、そしてトゲが背に3本、はらに1対、しりビレの前に1本あります。
 生態は,水温15℃前後のわき水のきれいな中小河川や池・沼に生息し、繁殖期の3月から5月になるとオスは、あごからおなかにかけ、朱紅色(婚姻色)が現れ、トンネル状の巣をつくり、なわばりを形成します。そしてメスを誘い入れて産卵させ、10日間ほど子育てをするめずらしい魚です。

 

池の手前に、もう一枚説明書きが設置してあった。

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大丈夫かなと思ったが、ぎりぎりOCRが認識してくれた。

内容的に重複が多いようだが、こちらも文字起こしを貼る。

 ハリヨは、当地域では「ハリンコ」とも呼ばれるトゲウオ科の小魚です。現在は、岐阜県西南濃地方のほか、滋賀県北東部のみ分布する希少魚で、環境省の「絶滅危惧IA類」に選定されており、岐阜県希少野生生物保護条例に基づく指定希少野生生物でもあります。
 ハリヨの特徴としては、背中に3本、おなかに2本、尻びれの前に1本のとげがあり、体の前のほうには4~8枚のうろこのようなもの(鱗板)があります。体長は5~7cmほどで、繁殖期のオスは婚姻色が生じおなかは朱色に染まり、体は光沢のある青色になります。また、オスが巣を作って子育てをするめずらしい魚でもあります。湧水を水源とする流れの緩やかな水路などで、一年を通して水温が15℃前後々清澄な水を好み、水草が繁茂しているところに生息しています。

 

水はかなり透明度高かったが、残念ながら私には魚影は見つけられなかった。

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