「今年も」とブログタイトルしたのは、去年も2度ほど同じ所へ行ったから。
開花時期を「まつり」と呼称するの今年何度目だ? という気がするが、そんな条例でもあるんだろうか? 検索すると開催期間は2023年6月1日(木)~18日(日) とのこと。期間長いし平日だったから駐車場空いてるだろうと思ったら甘かった。境内の駐車場は満車、周辺に何箇所か設けられていた特設駐車場も空きがなかった。仕方ないからぐるぐる回っているうちどっか空いてくれるだろうと考えたら案の定というか幸いというか、2周目くらいに大塚南公民館というところの駐車場が空いてくれたので、そこに停めることができた。
これは帰途に撮ったスマホ写真だけど。案内員さん顔消し失礼します。
境内まで、ちょっと歩いた。
門前に咲いていたアジサイを見て「あれっ?」と思った。
ピンクのガクアジサイ! なんとなくガクアジサイって白いものだと思っていたら、そうではなかった。先走って言ってしまうと今回は色とりどりのガクアジサイが出てきて、それが主題みたいなものです。
性海寺の境内外周に歴史公園というのがあって、そこがメイン会場である。なんで歴史公園かというと、大塚古墳という古墳があるからそれに因んだらしい。違うかもだが。
「ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)」の石碑の手前の品種札には「紅テマリ」と書いてある。ヒトツバタゴの写真は去年の6月3日付のほうの過去記事に載せた。
気になったのは「紅テマリ」という品種札のほうで、このあたりでむしろ目立っていたのはまっ青なガクアジサイのほうだった。
少し歩を進めたところにあった、大きな植え込み。
植え込み中央のガクアジサイ。上の写真では白く見えるけど、接写すると薄青だった。
右側のピンクのテマリアジサイ。
左側の白いテマリアジサイの、さらに陰の…
品種札を接写。
ガクアジサイ(手まり咲)
種類:ガクアジサイ
としつつ
※土壌・環境等により、花の色が変わります。
とも書かれている。
ええっ、ガクアジサイとテマリアジサイって別物じゃなかったの?
土壌とくにph〔ペーハー〕により花の色が違うという話は、聞いたことがあるけど。
ひょっとして、これらの花は同じ株なのだろうか?
後から続々出てくるけど、アジサイに多様な品種があることには間違いないのだが。
さらに敷地を散策。テマリアジサイとガクアジサイが混じって咲いているけど、これらは別々の株ではなく同じ株なのだろうか?
「ダンスパーティー」。これは明らかに品種が違うよね。
ガクアジサイの茂みだが、薄青の花と紫の花が混じって咲いていた。これらも同一品種だろうか。
別の植え込み。これはわかる。アナベル種だ。
と思っていたら、去年は見なかった説明書きがあった。
弊ブログ勝手に恒例文字起こし。欧文、ルビ省略しています。改行位置、変更しています。以下同じ。
ピンクアナベル(アメリカアジサイ)
手まり形の花房が多くつき、花姿は見ごたえがあり豪華。
咲き始めは濃いピンク色、咲き進むにつれ淡いピンク色から緑色へと変化する。
寒さ暑さにも強く、剪定の失敗が少ないため、育てやすく人気が高い。
小田紅
種類:ヤマアジサイ
花火(ハナビ)
(ガクアジサイ)
真ん中の部分が本当の花であり、周りの花びらに見えるものは、ガクという器官が花びら状に変化したもので、装飾花と呼ばれている。
星型の装飾花がまるで弾けた花火のような形で美しい。
スノーフレーク
(カシワバアジサイ)
葉が柏の葉に似ているため、カシワバアジサイと呼ばれている。
花が幾重にも重なり、円錐状に集まり咲く花姿は見ごたえ充分。
秋になると紅葉し、花だけでなく葉も楽しめる。
「あじさいまつり」という幟が立っていた。
大塚古墳。
池のほとりにハナショウブが一輪咲いていた。
雪テマリ
種類:エゾアジサイ
紅(クレナイ)
魅力は、白から輝くような真紅に変わる花姿と葉が小さく優しげな木姿。
咲き始め白く、だんだん赤に変色していき名前にふさわしい真紅となる。
白から真紅に変わるどの段階の花も美しい。
光ってよく見えないけど「クラウンオブヨーロッパ」と書いてある。種類はわからなかった。
入口に向かって引き返しつつ、スマホ写真を何枚か漫然と撮った。
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性海寺の境内に戻った。右手前のテントの中には、写真コンテストの入賞作品が展示されていた。
左の多宝塔の手前が愛染明王堂、右奥が本堂。
愛染明王堂前の屋根のある参道の左右に、アジサイの鉢が並んでいた。
品種札の文字は、左からシュガーホワイト、ニューバース桂、姫甘茶。
未来、雪でまり、瑠璃の桂。
花吹雪、カメレオン。
多宝塔の説明書き。
あれ、これまだ文字起こししたことなかったっけ?
重要文化財
多宝塔 一基 付棟札三枚 室町時代
三間多宝塔 銅板葺
下層の四方に廻縁があり、中央の間は板唐戸を方立に取りつけ、脇の間は盲連子窓に腰羽目板、組物は和様出三斗に軒支輪があり、中央の間にのみ絵様を入れた蟇股があり、頭貫には天竺様の木鼻がある。
上層は円柱十二本の上に四手先の斗栱をおき、勾欄腰組の平三斗とともに唐様である。
明治三十六年四月十五日 指定
多宝塔全景。
本堂。合掌礼拝しました。
土産物売場のテント。水まんじゅう、麩まんじゅう、銀杏コロッケ。
テントの左隣に神社の社殿があった! 気がつかなかった。神社仏閣は何度か訪れたことがあっても、何度目かの訪問で初めて気づくところがあるものだ。
三宮社
祭神 健速須佐乃男之命
性海寺鎮守の八剣社、天王社、春日明神社を祀り、明治維新の神仏分離により、三社を併せて三宮社となったと伝えられる。
元禄四年(一六九一)現在の社殿が建立された。
稲沢市指定文化財
本殿 一棟 江戸時代
陶製狛犬 一対室町時代
三宮社の御武射
稲沢市教育委員会
分離してないような気がするけど、私が気にすることではない。たびたび書いているように、東海地方は神仏分離がわりと緩かったという印象がある。
三宮社に背を向けると、鐘楼と、満開の白い木花があった。
キョウチクトウかな。
帰途は境内南側の鳥居から敷地を出た。鳥居越しに多宝塔が見える。
話は変わるが、このあたりの民家の軒先や畑には、なぜかユリが栽培されているのをよく見かけた。
切り花として出荷しているのか自家鑑賞用なのかは、わからなかった。
よそのお宅だけど公道から見えるところなので、撮らせてもらおう。
これは別のお宅の庭先。カラフル!
これは畑。これだけ満開だと出荷には遅いよね。観賞用だよね(誰に訊く?
同行者の買い物を締めに貼ろう。この手の拙エントリーでは恒例となっている。
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