当初このエントリーは一昨日(9/19)付拙エントリーにまとめるつもりでしたが、ミスを発見したので訂正し独立したエントリーに仕立てます。そのためタネ本ニコリ『超激辛数独2』のページ(問題No.)も遡ることになります。
弊ブログでは「井桁が見つかる場合、行方向井桁と列方向井桁が併存する可能性が高い」ことを繰り返し述べてきた。そして「稀に行方向井桁、列方向井桁のどちらの干渉も受けない独立井桁が存在することもある」と述べ、それを先にネタにした。
独立井桁は行方向井桁・列方向井桁と同じ候補の数字を含み両井桁の干渉を受けない空白マスが4つ存在しなければならないが、1×1仮想井桁はそれが1つあればいいのだから、独立井桁に比べて1×1仮想井桁が出現する可能性のほうが高いに決まっている。実際、意識するとそういうケースが次々に現れた。
過去にはあまり意識せず、すなわち自ブログのエントリーにしようと考えず、処理していたのかも知れない。この場合「処理する」とは「数字を確定する」という意味である。
そうなると1×1仮想井桁というローカルの呼称を与えたことを、なんだか気恥ずかしく感じた。単純に「井桁の干渉を受けないマス」とか何とかシンプルな呼び方をしたほうがよかったように思えてきた。しつこいけど仮想とは「安定して存在できない」という意味である。
今回ネタにするのは『超激辛数独2』P75 68、前述の通り前回拙数独エントリーからページを遡っています。難易度Level10+、作者は おく山みつゆき さん。初期値を背景色黄色で示す。
ご覧の通り初期値少なめだが、ローカル呼称「2択先書き法・改」にて確定数字と候補の数字を埋めていく過程で、井桁が次々に見つかった。
まずは4が飛車にらみを利かせるマスを灰色で着色したところを示す。
Ae・Ai・Ge・Gi に列方向単純井桁、(BEH・fgh) に行方向3連井桁が見つかったので、これらの井桁を構成するマスを濃いめの橙で着色する。
両井桁が候補の数字から4を除外するマスを、薄めの橙で着色する。
そしてDa(さらに濃い橙で着色)が、両井桁の干渉を受けないマス、旧ローカル呼称1×1仮想井桁である。
このケースではDaには4が確定する。
次に3について、同様の配色を行った。
Fa・Fe・Ia・Ie に列方向単純井桁が見つかったが、対応すべき行方向井桁はどう考えるべきだろう?
(BCEH・bcdi) 4連井桁と見るしかないが、C列で3が候補に残るマスはCiしかない。
同マスに3が確定すると、Bbにも3が確定する。そしてEc・Ed・Hc・Hdに単純井桁が残存する。
整理する前の井桁に「仮想4連井桁」とか何とかローカル名称を与えるべきか?
次に1について。
(ADG・dei) に列方向3連井桁、(CEFH・afgh) に行方向4連井桁が見つかった。これらの井桁により候補から1が除外できるマスは複数あったが、数字が確定するマスはなかった。
かくして数字の確定できるマスはすべて埋め、確定できないマスには候補の数字をメモし尽したのが次図。
確定した数字には、Excelカラーパレットの左から順にフォント色を与えている。同一3×3ブロック中で2択となる候補の数字には、フォント色赤を与えている。いずれも重要情報である。
Db・DcおよびDc・Gcの2・7予約(2国同盟)と、Ih・Iiの7・8予約は、すぐ見つかった。
またAa・Ab・Acの2・6・8予約(3国同盟)も見つかった。
これらの手がかりにより、最終形が得られた。Solutions P118 と一致している。
さて『超激辛』シリーズで勝手に恒例としている同ページHintとの照合であるが…
Ae・Ai…4・9予約
Fa・Fe…3・8予約
Gc・Gd…2・7予約
Ai・Gi・Hi…1・4・9予約
Fa・Fe・Ia・Ie…3井桁
ありゃりゃ、私が解いたスクリーンショットとの対応が、まるで見えない。これまでそんなことは、あまり記憶にない。そうでもないか。
私は井桁主力で攻略したが、Hintを見ると予約主力で解けということだったのだろうか?
気が向いたら、それも研究対象にしてみよう。