自己満足的数独(ナンプレ)プレイ記録の連続投稿になります。残り2問しかなかったから、仕方がない。
前回は解けずについに解答を見てしまった旨を書いた。タネ本ニコリ『超激辛数独2』は、最終盤に至って難度が上がったように体感した。これまで解いてきたニコリさんの新書版数独シリーズは、最後の問題だからと言ってメチャメチャ難しくなるということはなかったから、油断したかも知れない。
ただし難度が上がったというのは最終形を導くまでに必要な手数が増加したという意味であって、新たな解法テクニックの開発を迫られたということではない。すなわち二大必殺技「井桁」と「予約(N国同盟)」の範囲で解くことができた。
それでも手数が増えるということは、最大の難敵である「自分自身のミス」につけ込まれる局面も増えることに他ならないのだが。
今回は残りの2問すなわち90と91を取り上げる。まずはP97 90、作者は 近藤夲 さん、難易度はLevel10+。いつもの通り初期値を背景色黄色で示す。
この問題の特徴は、初等解法を適用する段階でいくつかの数字がすべての縦、横、3×3ブロックで確定してしまったことだ。具体的には3、8、9が9マスすべて決めることができた。いつもの通り追跡用に確定順にExcelカラーパレット左からフォント色を与えている。
だが残りがやっかいだった。f行の1・5 2国同盟、C列と上段左側3×3ブロックの1・5・7 3国同盟はすぐに見つかり、多くの候補を削減することができた。しかしこれだけでは新たな確定マスは得られないあたりが、難易度maxのLevel10+。
候補削減を受けて、5についてAh・Aiのニコリさん呼称「いずれにしても理論」によりA列から候補を削減でき…
7については左側3×3ブロックのローカル呼称「2の2の3」により左側上段3×3ブロックB列以外の候補を除くことができた。
だが目立った進展があったようには見えなかった。のちのち地味に効果が見られたかも知れないが、きちんと検証はしていない。
進展があったのは、i行においてEiとHiに2・4の隠れ2国同盟を見つけたことだった。N国同盟に比べると、隠れN国同盟はどうしても発見が遅れがちになる。
これによりローカル呼称「一気通貫」によりFiに6が確定した。6の候補はi列にはFiにしか残っていないという意味である。
この確定により消えた候補を整理したところ、c行の1・5・7 3国同盟とe行の1・7 2国同盟が発覚した。
これらによる候補削減を受けてE列に2・4・6 3国同盟(1・5・7 隠れ3国同盟)が発覚し、E列の一気通貫によりEeに5が確定した。
さらに上段中央3×3ブロックには、1・5・7 3国同盟(2・6 隠れ2国同盟)が発覚した。これらの結果を受けて、D列の一気通貫によりDaに5が確定した。
これらの5を手がかりに、ようやく多重選択の連鎖的解消がスタートしてくれた。
最終形を示す。Solutions P124と一致している。
同ページHintには…
Cb・Ce、Ei・Hi…2・4予約
Eg・Ig…3・8予約
Ac・Ec…2・6予約
Ea・Ia・Eg・Ig…3井桁
Ed・Id・Eg・Ig…8井桁
Cd・Dd・Cg・Dg…7井桁
と書いてあった。他の問題のヒントの、倍くらいの分量がある。
3と8が含まれる行は、私が解いた図では2枚目のスクリーンショットを得る段階で適用済みなので対応を示すことができない。1行目は3枚目の、3行目は7枚目のスクショに対応すると思われる。
最終行の7井桁は気づかなかった! もしこれを使っていたら、もう少し効率的に解けていたかも知れないが未検証。
ということで、最後の難敵たちを攻略するためには「井桁」と「予約」による繰返しの深掘りを求められた。
高齢オタクなので『超激辛数独1』のラスボス攻略は『宇宙戦艦ヤマト』に喩えたが、今回は『機動戦士ガンダム』(1979)すなわちファーストガンダムに喩える。どんな理屈や?
90が初等解法で多くのマスを確定できたことは、ワイドレンジ(広角)攻撃を可能にした新兵器であるサイコミュ・ビットを搭載した敵方モビルアーマー「エルメス」の本体装甲と戦闘力が脆弱だったことを彷彿とさせた。お前にだけやろ>自分
しかるに最後の91は、初等解法を適用しても確定できたマスは、なかったわけではないが多くはなかった。これはサイコミュに加えて本体の装甲と戦闘力も強力だったラスボス=ジオング戦を思い出さざるを得なかった。だからそれはお前ry
必要とされたのは、形容するなら広角攻撃へ対応ではなく深層(ディープレンジ)攻撃だったけど。いや広角でもいいのかな? そして敵方がどんな新兵器を繰り出しても、こちらの武器はビームサーベルとビームライフルくらいしかないけど。
ところで数独の話からどんどん逸れるが、遠隔操作による攻撃用子機の名称として最初に思い出したのはファンネル・ビットだったのだが、検索して確認したら初出は続編の『機動戦士Zガンダム』(1986)からとのことだった。ファンネルがネットミーム化してるから印象強かったのだな。
話が終わらないじゃないか! P98 91の初期値を示さねば。作者 がじがじ さん、難易度Level10+。
前述の通り、初等解法を適用して埋められたマスは90に比べて少なめ。
まず見つけたg列の2・5 2国同盟から、候補の整理を始めた。
下段中央3×3ブロックに3・4・6 3国同盟が発覚。
この状態で井桁チェックを行うと、Cc・Ci・Fc・Fiに6の列方向単純井桁((ABEH・abfg) 行方向4連井桁)が見つかった。
上段左側3×3ブロック中に現れた6・7 2国同盟により、I列の3に関して「どっちにしても理論」が適用可能になった。Iiの候補から3が除去できただけとは言え…
「どっちにしても理論」と井桁は別々の理屈なので、連続適用が可能である。3については(CFH・ehi)に列方向3連井桁((ABGI・abfg)行方向4連井桁)が発覚し、さらにいくつかのマスから候補が除外できた。
その結果を受けて、下段左側3×3ブロックに3・4・6 隠れ3国同盟(1・2・5・8 4国同盟)が発覚し…
さらにその結果を受けて、h行に3・4 2国同盟が発覚し…
H列の一気通貫によりHiに3が確定した。久しぶりの確定である。
だがこれでもまだ多重選択の連鎖的解消は始まらない。
新たに確定した3を含めた井桁チェックを行うと、Ce・Fe・Ch・Fhに列方向単純井桁が見つかった。
これを受けてe行に3・7隠れ2国同盟が発覚…
またA列には1・2・5・9 4国同盟(3・4・6 隠れ3国同盟)、E列には1・2・5・8・9 5国同盟(3・4・6・7 隠れ4国同盟)が発覚した。
以上の結果を用いて1に関する井桁チェックを行うと、(BDG・bef)に列方向3連井桁が発覚した。
Eeに確定した5をきっかけに、ようやく多重選択の連鎖的解消が始まってくれた。
最終形を示す。Solutions P124と一致している。
同ページのHintを示す。
Cc・Ci・Fc・Fi…6井桁
(CFH・ehi)…3井桁
Bg・Ch・Ci、Eg・Fh・Fi、Aa・Ab・Af…3・4・6予約
E(abfg)…3・4・6・7予約
(BDG・bef)…1井桁
全部を照合するエネルギーは残っていないが、だいたい合ってるんじゃない?