🍉しいたげられたしいたけ

NO WAR! 戦争反対!Ceasefire Now! 一刻も早い停戦を!

雨天だったが『ロシアのウクライナ侵略に抗議します スタンディング&スピーチ』@ヒサヤオオドオリパークに参加した

文章が書けない。

ウクライナ情勢に関しては、おびただしい現地からのレポートが伝えられている。そういったものこそを読むべきだろう。

そして読んで、言葉を失う。

なんでこんなことになってしまったのか、なんでこんなことになってしまっているのか、信頼のおける専門家による解説も多く発表されている。マスコミ受けしそうな浅薄で怪しげな評論家ではなく、信頼できそうかそうでないかは、ある程度ならわかる。

だがそうしたものを読んでも、根源の「なぜ?」にはうまく結びつかない。ないものねだりかもだが。

そんな中で、当事者でもない専門家でもない私が言葉を発信して、誰に読んでもらおうというのだろう。

 

先月、半藤一利他『太平洋戦争への道 1931-1941』(NHK出版新書) という本を読んだ。そして2014年のロシアのクリミア併合から今年2022年のウクライナ侵略開始までと、1931年に旧日本軍が起こした満州事変から1937年の盧溝橋事件に始まる日中全面戦争に至る過程に、比較対照できそうな事象が多いことに気づいて驚いたりした。

思い出せるものを一点のみ。『太平洋戦争への道』P65~66によると、1890年の帝国議会において当時の山県有朋首相は、国家には「主権線」と「利益線」があると主張したという。主権線というのは北海道・本州・四国・九州・沖縄など固有の領土、利益線は主権線を守るために必要なエリアだという。

同書に明記はされていないが、この利益線という概念が後の「大東亜共栄圏」や「絶対国防圏」という発想につながったのだろう。

ロシアの「ロシア、ベラルーシ、ウクライナは一体不可分」という主張や、旧ソ連主導のワルシャワ条約機構が思い浮かばないだろうか?

利益線のような考え方の自己中心主義、ひとりよがりは、戦後の日本がそのようなものなしでも70年以上やっていけたことや、あるいは中国の「第一列島線」や「第二列島線」の近所迷惑を想起すると、気づきやすいように思う。

 

このような感想をリストとして書き連ねてみようかという考えが浮かんだ。

だがやめた。誰に読んでもらおうというのだ? 現地レポートや信頼できる専門家の解説を読む時間を奪うだけではないのか?

辛うじて自分の演習という意味はあるかもだが。

 

今は、大木毅『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』(岩波新書) を読み終えたところだ。

読前の「ナチスドイツも酷い、旧ソ連も酷い」という予想つか先入観は、変更の必要を感じるには至らなかった。

だが意外なことに、読んでいて旧ソ連にやや肩入れするのを感じざるを得なかった。

もちろん開戦直前のスターリンの大粛清はむごい。独ソ密約はポーランド、バルト三国など影響の及ぶ諸国にとっては迷惑以外のものではなかった。ポーランドといえば、カチンの森事件において旧ソ連を弁護する言葉を持たない。

しかし独ソ不可侵条約を一方的に踏みにじって戦端を開いたのはドイツだったし、同書後半、「作戦術(アビラーチヴノエ・イスクーストヴァ)」と呼ばれる戦略と戦術をつなぐ先進的かつ合理的な用兵理論に基づいてドイツ軍に反撃する旧ソ連軍には、ついつい肩入れしたくなった。つかヒトラーの戦略、戦術があまりに非合理的だったのだ(ただし「作戦術」に関しては同書P149以降にかなりのページを費やして説明があるが、正直なところ私はそれをよく理解できるとは言えない。例えば「縦深陣地」「縦深作戦」「連続縦深打撃理論」など「縦深」という軍事用語が頻出するが、軍隊経験を持たない私にはこの語を実感を伴って理解することができない)。

 

ロシアのウクライナ侵略に当てはめると、一方的に戦端を開いたのはロシアである。また少なくともキーウ周辺など北部において戦闘車両を一本道に縦列に並べて渋滞させるなど、軍事的シロウトの目から見ても「何をやってるんだこれは?」と思わざるを得ない非合理的なことをやったのもロシアである。

つまり現在のロシアこそが、独ソ戦におけるナチスドイツと多くの場面で重なるのだ。

プーチンを始めとする現ロシア指導部は、新書一冊分よりはるかに多量の独ソ戦に関する知識を持っているはずなのに、なんであんなことをやらかすのだろう?

 

もう一言、もちろん旧ソ連内において行われたウクライナへの弾圧は無視することができないにせよ、独ソ戦の過程を追っていると「ロシアがウクライナを攻撃する」というのは、まるで現実味の感じられない悪い冗談のようにしか思えない。

なんでそんなことをするのか?

ただしそれを口にすることは、プーチンらロシア指導部の「ロシアとウクライナは一体不可分」という強弁になにがしかの根拠を与えかねない危険性も感じるので、慎重になるべきか。

 

やっとこれだけ書いた。だが次の一行だけにすべきだったかも知れない。

 

戦争反対! 一刻も早い停戦を!

 

2週間ぶりのスタンディングへの参加である。今回も @WIKIデモ・抗議開催情報まとめ さん経由で情報を知った。

www.watto.nagoya

 

 

以下、ツイッターに流した写真の再掲ばかりだが。

 

今回も顔を写す代わりにプラカードを何枚か撮らせてもらった。SNSに載せることまで断っている。

 

マスクを貰った。こんなことは初めてだ。

速攻で装着し、電車で自宅に帰るまで掛けていた。

この日の参加者は、主催者発表でウクライナ文化協会から約40人、その他約50人、合計約100人参加とのことだった。

 

スピーチの内容や各種メディアの報道に関しては、主催団体の Peace For Ukraine @Ukraine_niheiwa さんと…

twitter.com

 

それから 愛知県平和委員会 @aichi_peace さんがツイートにまとめられています。ご興味のある方はご参照ください。

twitter.com

スポンサーリンク