お出かけ先探しの一環であるが、昨日付エントリーとは別の日に行った場所である。単独行である。
ネットでカキツバタの名所を検索したら、愛知県刈谷市の小堤西池というところがヒットした。思い返せば去年の秋にやはり刈谷市の洲原公園に行ったとき、そこの駐車場に小堤西池までの経路を記した看板が立っていたのだった。
この拙過去記事の、最後の方にスマホ写真を載せている。
「覚えていたら、来年のシーズンに行ってみよう」と書いたことは、すっかり忘れていた。だが思い出して行ったのだからセーフ。
去年の11月とほとんど同じアングルの写真を撮ってしまった。
弊ブログ勝手に恒例、Googleレンズによる文字起こしをやってみよう。改行位置、変更しています。以下同じ。
●国指定天然記念物●
小堤西池のカキツバタ群落
小堤西池は日本三大カキツバタ自生地の一つです。
5月の中旬には青紫色のさわやかな花が池一面に咲きます。
案内マップ
現在地から道路(横断歩道)を渡ると入口に「カキツバタ群落遊歩道」の看板があります。 遊歩道を10分ほど進むと、小堤西池に到着します。
日本三大と言われると残り二つが気になるが、あとで入手したパンフレットによると「京都・大田ノ沢、鳥取・岩美町の唐川」だそうだ。
駐車場そばの横断歩道を渡ったところには、道標や看板が何枚も出ていた。
左下の小さな看板には
今日現在
「カキツバタ」の開花状況
今が 見頃です
小堤西池のカキツバタを守る会
と書いてあった。
山際の遊歩道には、ところどころに目的地までの距離を「単位:歩数」で示す看板が出ていた。
↑小堤西池の
「カキツバタ群落まで」
あと600歩
小堤西池のカキツバタを守る会(Nの歩幅)
Nさんというのは、歩数を数えた人のイニシャルだろうか?
冗談で私も数えてみたら、97歩で次の「あと500歩」という看板に着いた。
看板は100歩ごとに出ていた。「あと100歩」で林が開けて、全景が見えてきた。
天気のいい日だった。こんな日に林間の遊歩道を歩くのは楽しかったが、さりとて足弱の同行者を伴う候補地からは外さねばなるまい。
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テント張りの休憩所。仮設トイレもあった。「守る会」と思われる人がいて、A4判カラー4Pのりっぱなパンフレットをくれた。
複合機スキャナーで表紙をスキャンした。三大カキツバタ自生地の残り2つが「京都・大田ノ沢、鳥取・岩美町の唐川」というのは、このバンフに載っていた。
「国指定天然記念物 小堤西池の カキツバタ群落」。
説明書きの大きな看板もあった。
国指定天然記念物 小堤西池のカキツバタ群落
小堤西池には、カキツバタをはじめ多様な水生・湿生の植物が多く自生しており、多種の動物の生息も確認されていることから、学術的に貴重なものとして、昭和13年(1938年)に国の天然記念物に指定されました。
その後、昭和47年(1972年)には、東側丘陵地が小堤西池の水源として重要な役割を果たしていることから、追加指定を受けました。
カキツバタ(アヤメ科)
花:色は紫色、花期は5月中旬~下旬
生育地:湿地
注意
小堤西池のカキツバタ群落に、立ち入ったり、植物や動物の採取・持込みはできません。
(許可なく行うと文化財保護法違反となり、100万円以下の罰金等に処される場合があります)
刈谷市
自生なので、栽培花のように密集はしていなかった。肉眼ではよく見えたのだが、わが格安スマホのレンズで花を捉えるのは、ちょっと苦しかった。
ズーム機能も試してみたがイマイチだった。あぜ道の近くに咲いていた花を撮るしかなかった。
立派なカメラを構えた人が、何人もいた。スマホカメラで撮っていたのは私くらいだった。そんなことはなく他にもいたか。
池の西岸には、道路近くに咲いている花もあった。本当は遠景に密集している花が見事だったのだが、わがスマホカメラではよく再現することができない。いや遠景だから密集して見えるのであって、近くに咲いていたらまばらだったかも。
歩道近くに咲いていた花を、さらに何枚か撮った。
「自然を大切に 池に入らない」
舗装道から側溝を隔てたあぜ道の上は、池に入ったことにならいよね? (誰に訊く?
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上の写真の立木の向こうは、駐車場と休憩所のテントだった。
ここに一般車両は停められるだろうか? もし停められるのだったら、さきに断念したと書いた身内の同行が可能になるのだが。訊いておけばよかった。そういうことは、たいてい後になって思いつく。
こんな石碑、洲原公園にもあった。
小堤西池
刈谷市の最も北端に位置する灌漑用の溜池で、ほぼ円形状をなしている。面積は20,330㎡。カキツバタをはじめ水湿地固有の植物が100余種自生している。毎年5月中・下旬にはカキツバタが咲く。京都市大田の沢、鳥取県岩美町の唐川と並ぶ日本三大カキツバタ自生地の一つ。
昭和13年8月8日に国の天然記念物に指定された。東側台地斜面のクロマツ林や竹林など43,114 ㎡が昭和47年11月24日に追加指定された。
平成15年1月
刈谷市
刈谷市教育委員会
「小堤西池の植物」。
小堤西池の植物
小堤西池には、カキツバタをはじめ多様な水生・湿生の植物が生育する豊かな自然が残っています。
この池のカキツバタ群落は我が国で他に例をみない大規模なもので、大変貴重なものです。
しかし最近、この池から姿を消す植物がみられるようになりました。
現在、カキツバタ群落と池の周辺に残る絶滅危惧種の保全・復元に取り組んでいます。
小堤西池の自然はかけがえのない大切なものです。みんなで力をあわせて守り、未来へ残していきましょう。
さらにその右隣には「国指定天然記念物 小堤西池のカキツバタ群落」という看板も経っていたが、遊歩道のとっつきに立っていたのと同じものだったので省略する。
休憩用テントの反対側に立っていた看板。
愛知県小堤西池自然環境保全地域
特別地区
この地区内では野生の動植物を採取することができません。
また、現状変更行為(木竹の伐採、工作物の新改築、土地の開墾など)を行う場合には知事の許可が必要です。
詳しいことは刈谷市役所か愛知県西三河事務所にお問い合わせください。
愛知県
順番は前後するが、池の東岸の側道を歩いていたとき、道の上にヒョウモンチョウが止まっていたので撮った。すぐに逃げたので撮り逃したかなと思ったが写っていたので貼ってしまおう。野生の動植物に違いあるまいが「撮ったけど採らなかった」と言いたかっただけである。
東岸は花から遠かったので、東岸を歩いたとき撮った写真はざっくり省略している。
話を戻して、テントにいた「守る会」の人から「記帳してくれ」と言われたので応じた。記帳を写すことはできないが、埼玉県から来た人もいた。
テント内のテーブルの上には、石や貝の上に描いたアートが飾ってあった。「撮っていいですか?」と尋ねたら快諾してくれた。
こんなものも見せてもらった。発芽したカキツバタの種だそうだ。
帰途、目に入った石標と説明書き。
反対側に回ってみた。石標には「天然記念物小堤西池ノかきつばた群落」と刻んであった。
洲原公園の駐車場に引き返そうとしたら、「あと100歩」看板付近にキショウブと思われる黄色い花が自生していることに気づいた。
こんなこと、以前もあったな。去年、やはりカキツバタが名物の無量寿寺@愛知県知立市に行ったら、帰りの駐車場周辺にキショウブが自生しているのを見つけたことがあったのだった。
キショウブ接写のついでに撮った「あと100歩」の看板の裏を載せてオチにしよう。実物を目の前にしなきゃ撮れない裏側の写真を載せるのは、弊ブログ勝手に恒例とするところである。
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