自己満足的数独(ナンプレ)プレイ記録の連投である。昨日(7/7)付拙記事には、めったに使わないY-Wing解法を使った旨を書いたが、あとから使わなくても解けたことに気づいて追記した。
この記事を書いたことをきっかけに、かつて単純井桁(2連井桁)解法のことをX-Wingと呼んでいたことを思い出した。使う機会が激減した理由は、タネ本ニコリさん『超激辛』シリーズの呼称に合わせたからである。
でもって直後に解いたこのたびの『超激辛数独5』P55 48は、そのX-Wingを連続使用したことが特徴的だったので、ときどきやる自分の中だけのノリでエントリーに仕立てる気になった。作者 おかゆさん さん、難易度はLevel10+だが、先に書いちゃうと手間こそ多めにかかったが、X-Wingを多用したのだから体感的難度はそれほど高くなかったような。いつも通り初期値を背景色黄色で示す。
まずは初等解法で埋められるマスは埋め、埋められないマスには候補として入りうる数字のメモ書きを書き込んでいくのだが、今回は久しぶりにその過程のスクリーンショットから貼ろう。
チェックというのを具体的に書くと、ローカル呼称「飛車にらみ」により確定できるマスは確定し、同時に井桁が成立していないかを調べ、その上で未確定マスに候補として入りうる数字をメモしていくことである。
初期値の数がいちばん多い数字からチェックしていくと、手戻りが少ない。この問題の場合、9が初期値3つで最多タイだったから、9からチェックを始めた。
Bc・Hc・Be・Heに、列方向のX-Wingこと単純井桁が見つかった。本エントリーに限り、呼称はX-Wingに統一する。また併存する井桁(この場合は行方向4連井桁)の説明は省略する。以下同じ。
井桁を構成するマスには背景色濃い目の橙で、井桁が候補の数字(この場合9)を除去するマスには薄めの橙で着色した。これも以下同じ。
1、3について同様のチェックを済ませ、4のチェックをしているところ。Bb・Hb・Bc・Hcに行方向X-Wingが見つかり、併存するEaローカル呼称「1×1仮想井桁」に4が確定した。Ad・Gd・Af・GfのX-Wingは、ローカル呼称「独立井桁」である。ああ、井桁という用語を何度も使わざるを得なかった!
ちなみにEaの4確定は、上段3×3ブロックにローカル呼称「2の2の3」を適用したと解釈することもできる。昨日みたくY-Wingと2の2の3じゃ後者の方がほんらい圧倒的に易しいが、X-wingと2の2の3だと体感難度あんまり変わらないな。
8までチェックすると、埋められないマスにすべての候補の数字を書き尽くしたことになる。8についてはBb・Eb・Bh・Ehに列方向のX-Wingが見つかった。
これが、いつもなら初期値スクショの次に示している「初等解法により埋められるマスは埋め、埋められないマスには候補として入りうる数字のメモ書きを書き尽くした状態」のスクショである。
ここから2巡目の井桁チェックを行った。初期値の確定により、新たに井桁が発覚することがあるのだ。
その2巡目で、1につきBe・He・Bg・Hgに行方向ないしCd・Id・Ci・Iiに列方向のX-Wingが見つかった。
この結果を受けてe行に2・8と5・7の2国同盟が同時に発覚した。同時に2つの2国同盟発覚というのも、レアかも知れない。ただし難易度は高くない。見りゃわかるというやつだ。
とまれ、これによりBeの候補から2が、Heの候補から7が除去できた。
さらに2の2巡目の井桁チェックを行うと、Bb・Gb・Bh・Ghに列方向X-Wingが発覚した。
Bgに1が確定したことをきっかけに、多重選択の連鎖的解消が始まった。
得られた最終形を示す。巻末Solutions P113と一致している。
Level10+にしては難度たいしたことなかったけれど、1、2、8、9それに4で2つと都合6回もX-Wingが出現し、内心「X-Wing大来襲!」とノリノリで楽しむことができた。作者さんに感謝!
ただし同ページヒントには
Gd・Gf…3・4予約
Bb・Gb・Bh・Gh…2井桁
Bb・Eb・Bh・Eh…8井桁
としか書いてなかった。1行目は3枚目(6枚上)のスクショに反映済みである。2行目と3行目の出現順が違うが、初期値チェックの順番を変えるとこの順で出現するのかも知れない。1、4、9の井桁への言及はなしか。こゆことよくある。まあしゃぁない。
そうすると、ひょっとしたら昨日付拙記事でネタにした46は、やはりY-Wingで解かれることが期待されていたのではないかという可能性が微粒子レベルで出てきた。でも作者が違うし、やっぱ (ヾノ・∀・`)ナイナイ か。