普遍性のない極めて個人的な内容だからエントリーにしようかためらったのですが、考えてみれば私がブログに書いていることは個人的なことばかりなので、開き直ることにします。
2週間ほど前に、ギリシャ語アルファベット24文字をこう覚えたというエントリーを書いた。
3行でまとめると…
- ギリシャ文字を5字ずつ区切ると
- 第1、3、4ブロックは順番がラテン文字アルファベットと似ており
- 第2ブロックは「○ータ」という読みが、第5ブロックは有気音が3つ連続するという特長が現れるので、それを手がかりに覚えた
つまり長年そのままでは丸暗記できなかったことがらが、ちょっとした理屈付けの手助けを借りたところ覚えられたと言いたかったわけである。
時期あい前後して、似たことがもう一件あった。
旧月名が、なかなか言えなかったのだ。ギリシャ文字のちょうど半分で、難易度はぐっと下がるはずなのに。
旧月名 | 読み | |
1月 | 睦月 | むつき |
2月 | 如月 | きさらぎ |
3月 | 弥生 | やよい |
4月 | 卯月 | うづき |
5月 | 皐月 | さつき |
6月 | 水無月 | みなづき |
7月 | 文月 | ふみづき |
8月 | 葉月 | はづき |
9月 | 長月 | ながつき |
10月 | 神無月 | かんなづき |
11月 | 霜月 | しもつき |
12月 | 師走 | しわす |
どこでつっかえるのだろうと自己分析したところ、6月=水無月でいつもダメなことに気づいた。自己分析というほどではないな。これまであまり意識しなかっただけだろう。
6月と言えば梅雨、ウィキペディア「6月」中の「水無月の語源」によると…
水無月の「無」は「の」を意味する連体助詞「な」であり「水の月」であるとする説が有力である。
(脚注略)
ということで覚えやすい部類のはずなのだが。
ウィキペと言えば wikipedia:6月 (旧暦) の項には2014~2025年の新暦との対応まで載っている。なんと親切な! 旧暦には閏月があるので新暦とのずれは2か月近くになることがあるが、朔(1日)は梅雨明け前が過半のようである。
と言いつつ確認のため検索したら、気象庁のサイト「気象庁|過去の梅雨入りと梅雨明け」で過去70年の梅雨入り梅雨明けが確認できるのか! 地方差もあることだし、突き合わせはさすがにパス!
もう一言言うと和菓子の「水無月」と京都の風習である6月30日の「水無月食べよ」(夏越の祓)も知っていたのに、なんでだ??
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私の場合、旧月名は4つずつ区切り、七七調で
むつき きさらぎ やよい(に)うづき
さつき みなづき ふみづき はづき
ながつき かんなづき しもつき しわす
と覚えようとしていた。
「やよい(に)うづき」と「に」を挟むのは七音に揃えるため、また「かんなづき」の「 んな」は鼻母音のつもりで(なんだそれ?)一音に押し込めばちょうど直前に「なが」と鼻音が連続することとも調和して(なんだそれ?)、いい語呂になるのではなかろうか。
ということで、このくらいなら丸呑みできてしまえる人の方が多数派かも知れない。繰り返しになるが、なぜか私は長いことダメだった。
順に第1ブロック、第2ブロック、第3ブロックと呼称する。
第1ブロックは、如月は「着更着」と言われる語源により、弥生は「さくらさくら」の歌詞でもともと馴染みがあるため、攻略が楽な部分ではないかと思う。
如月は『キューティーハニー』のヒロインの姓という説もあるが、さて措く。
ところで『キューティーハニー』が若い人に通じるだろうかと検索したのだが、OPのカバーリストを見たら、ちょっとすごかった。措いてないやん。
しかし卯月なんて手がかりが少ないのに、なぜか覚えているが、なんでだ??
第2ブロックが個人的には最大の難関だった。
『となりのトトロ』の主人公姉妹サツキとメイの名前はいずれも5月の意というのはわりと有名だったはずだが、いつもここでつまづいたのだ。理由はわからない。
そして続く「みなづき」が最後まで落城しなかったのは、最初に述べた通り。
そこを乗り越えると、かえって手がかりの薄いような「文月」「葉月」は出てくるのだから、マジ自分で自分の脳が謎だ。
なお文月には「ふづき」という読みもあるが、本稿ではスルーする。
第3ブロックは「ながつき」が「夜長月」の云いであり「神無月」が(「水無月」と同様)「神の月」だそうだ。ちなみに10月に神さまが集結すると言われる出雲地方では「神在月〔かみありづき〕」と呼称することは、わりと知られているような。
霜月に関してはまたしても wikipedia:11月 (旧暦) の新暦との対応表の助けを借りて、厳冬期より少し早いが名が体を表していると言えよう。
師走は旧月名で一番の有名人かも知れない(なんだそれ?
とは言え師走の語源も、わりと謎なんよね。ぐぐれば大量の情報が出てくるので、本稿では深入りは避けます。
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