しいたげられたしいたけ

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東アジア10か国の新型コロナウイルス新規感染者数グラフ定点観測(2020年12月第4週、2021年1月第2週)

2週間に一度、東アジアを中心に10か国前後につき Google が作成した新型コロナウイルス新規感染者数のグラフのスクリーンショットを、「定点観測」と称してまとめている。

前回はこちら。

www.watto.nagoya

 

年末年始の新規感染者数激増およびいろいろと大台越えについては、さんざ話題になっているので何を言っても今さら感がある。

直近で気になったニュースを。

www.nikkei.com

一部、引用。

2020年12月下旬。首相官邸からワシントンの日本大使館に電話が入った。「すぐにでもファイザー本社と交渉してくれ」。指示の内容はファイザー社の治験データの日本政府への早期の提供を要請するというものだった。

同時期に厚労省が交渉相手としていたのは、同社の日本法人。ファイザー社とはいまだ基本合意どまりで、契約の締結にも至っていなかった。

海外製薬からすれば日本での治験を自国より後回しにするのは自然で、日本法人との交渉ではワクチンの確保がままならない恐れがある。

おいおい、なんだか話が違うじゃないか! 日本は海外からのワクチン確保では国際的に先行していたんじゃなかったのか?

 

日経記事の引用部に続く部分には(本社との直接交渉により前倒しで) 「2月下旬接種開始」と書いてあった。

 

しかし日経の記事から2日遅れの1月7日付で公開された共同通信の記事には、医療従事者優先としながらも一般への接種は「早ければ3月下旬」と書いてあった。

this.kiji.is

「先手先手」と言いながら常に後手後手に回る官邸や政府の動きは今回に限ったことではないが、いやそれゆえに、不安を感じさせるニュースである。杞憂であってくれればいいが。

 

ワクチン確保といえば、韓国では政府が後手に回っていると批判されているというニュースを見た記憶があった。

検索したら記事が出てきた。去年の12月23日付だった。

jp.reuters.com

 

その後どうなったかと思ったら、ロイターの記事から5日後の12月28日付でこんな記事が出ていたのを、今見つけた。こっちは読んだ記憶がなかった。

www.nikkei.com

「人口の120%分を確保」が新しいのかな? 「2021年2月に接種を始める予定」というのはロイター記事と変わらないけど。でももしそれ本当であれば、前倒しした日本のスケジュールとあまり変わらないじゃないか!

ワクチン確保をめぐって日本の政府が韓国政府ほど厳しい批判を受けていないのは、なぜだろう? よく言われるように、韓国ではひんぱんに政権交代が起きており、現在の保守系の野党は日本の野党よりはるかに強力だからだろうか?

 

追記:

1月9日付記事から。おいおいおい、米欧ではすでにワクチン接種が始まってるって? フランス政府は英独伊に比べて遅いと批判されてるって? どゆことそれ??

digital.asahi.com

ヘンな心配ばっかりしてるけど、PCR検査不要論とかトランプ米大統領支持とか、日本の世論は一部に世界の逆張りをする傾向があるようだが、もしワクチン承認・接種が世界から遅れてるってことになったら「ワクチン悪玉論」が日本ではびこらないか心配。

追記おわり

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というわけで、今回も Google のスマホ画面から採取した新規感染者数グラフのスクリーンショットを貼っていく。

日本。2020年12月26日と2021年1月8日。2週間前と今週で縦軸のスケールが変わっている!

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韓国。2020年12月26日と2021年1月8日。

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韓国が抑え込みに成功しつつあるように見えることには、希望を感じる。
ウイルスの好む季節であっても、ワクチンはまだなくても、戦えるかも知れないという意味で。

 

台湾。2020年12月26日と2021年1月8日。

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モンゴル。2020年12月26日と2021年1月10日。

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追記:

モンゴルの1月のほうの日付が新しいのは、あとでミスに気付いてスクショを撮り直したため。

ちなみに直前のピークにマーカーを合わせると、日付は1月7日で87人とのこと。

追記おわり
 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/watto/20200816/20200816224156.png

東アジア大陸全図の白地図 | 白地図専門店 より。

 

ベトナム。2020年12月26日と2021年1月8日。

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タイ。2020年12月26日と2021年1月8日。 

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タイはグラフが奇妙な動きをしているので、ぞれぞれマーカーを直前のピークに合わせてスクショを撮り直してみた。

12月21日のピークは809人、1月3日のピークは745人だった。

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これがタイ国内において感染爆発が始まったことを意味しているのか、それとも1月8日の0人というのを見ると依然水際対策に成功していると見るべきなのかは、今のところわからない。

 

シンガポール。2020年12月26日と2021年1月8日。 

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インドネシア。2020年12月26日と2021年1月8日。 

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フィリピン。2020年12月26日と2021年1月8日。 

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マレーシア。2020年12月26日と2021年1月8日。  

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https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/watto/20200816/20200816224152.png

東アジア大陸全図の白地図 | 白地図専門店 より

 

東アジア域外から。オーストラリア。2020年12月26日と2021年1月9日。

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インド。2020年12月26日と2021年1月7日。

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パキスタン。2020年12月26日と2021年1月8日。

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しょうもないことを言いたくなった。

毎度のことながら、水際作戦に成功していればよし、いったん国内で感染爆発が起きてしまうと抑え込むのが大変なことは、日本、韓国、マレーシアなどのグラフを眺めていると痛感することである。

「はてなブロガー」のふぇでらお(id:yoshimor)さんが面白い記事を書かれていた。言及失礼します。

yoshimor.hatenadiary.jp

有名ネットワーカーの ちきりん さんが「感染を抑え込むには中国のような強権が必要だ」という意味のツイートをしたところ「台湾、ニュージランドも抑えられている」というリプがついたそうだ。

ちきりん さんは自分の voicy で、それを「クソリプ」と定義されたとのことであった。

 

クソリプ云々はともかく、国内で感染爆発が起きたあと抑え込んだ中国と、水際対策で感染爆発を未然に予防した台湾やニュージーランドでは ちきりん さん言うところの「前提」が異なるというのは、よくわかるところではある (^_^;

 

なおうちのブログで中国とニュージーランドのグラフを採取していない理由は、中国のほうはどういうわけか Google ではドロップダウンリストの項目が非アクティブになりグラフが表示できないことが多いためであり、ニュージーランドのほうはグラフが優等生すぎて域外からわざわざ貼るほどではないと思ったからである。つか東アジア域外の オーストラリアインド、パキスタン のグラフを貼るようになったのは、それぞれきっかけがあった。

 

もう一言言うと、ちきりん さんが voicy で言っている「国内で感染爆発が起きてから抑え込みに成功した国は中国しかない」というのは、ごらんの通り明らかに間違いである。

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