パラドックス
8月12日付拙記事『「グレリングのパラドックス」は疑似パラドックスにすぎないのではないかという試論』中で、背理法が絶対的に信頼できるのか? (排中律は絶対的に成立するのか) という議論において、答は必ず存在するが検証に無限の手間がかかる一例として…
「はてなブログ」の関連記事に表示された自ブログ過去エントリーを読み返していたら、なぜか唐突に思いついたのでエントリーにまとめてしまう。 watto.hatenablog.com 「グレリングのパラドックス」というのがある。ざっと説明すると、次のようなものだ。 ほ…
少し間が空いてしまったが、1月28日付のこの拙記事にタラタラと追記した内容をまとめる。 watto.hatenablog.com まずは「死刑囚のパラドックス」ないし「抜き打ちテストのパラドックス」の等価と思われる「赤い帽子の問題」を、もう一度手短かに説明する。 …
続けます。 watto.hatenablog.com 「赤い帽子の問題」(元ネタ野崎昭弘『詭弁論理学』、「その1」に旧版からの原文引用あり)は、「死刑囚のパラドックス」や「抜き打ちテストのパラドックス」とは構造を異にする問題ではなかろうか。私の結論は、構造を異にす…
前回です。 watto.hatenablog.com 1月19日付拙過去記事「【論理パズル】王様と7人の大臣と不貞なその配偶者(後編)」中に書いた "「死刑囚のパラドックス」に対する新しい解釈" というのを、改めて書いてみる。ただし、期間を3日に短縮する。 王様「お前の処…
「王様と7人の大臣と不貞なその配偶者」と題した一連の拙記事に対して、ROYGB さんと ネギ さんから言及を頂きました。ありがとうございます。通知お騒がせします。 それをきっかけに「死刑囚のパラドックス(抜き打ちテストのパラドックス)」の議論を蒸し返…
「後編」で完結させられなかったので、本稿を書きました。 watto.hatenablog.com 元のパズル「王様と7人の大臣と不貞なその配偶者」を、次のように改変する。 図示しやすくするためと、やろうと思えば教室などで実演できることを目指してである。 元のパズル…
「中編」に、仮定を2つ以上置いたら背理法は使えないのではないかと書いた。 watto.hatenablog.com その実例になりそうなものとして、「死刑囚のパラドックス (抜き打ちテストのパラドックス)」というのを思いついた。弊ブログで、何度となくネタにしている…
「前編」はこちら。 watto.hatenablog.com 物事は頭の中に置いておくだけじゃダメで、書いてみるとそれまで思いつかなかった新しいことに気づくことが、よくある。 「前編」で述べたパズルおよび元ネタの野崎昭弘氏『詭弁論理学』「40人の貴族とその従者」の…
かなり昔の話になる。野崎昭弘氏のロングセラー『詭弁論理学』に、難解な論理パズルが載っていた。そのパズルに関連して奇妙な派生問題を思いつき、ネットの匿名掲示板で公開したことがあった。しかし、ほとんど反応なかった。私の説明がヘタクソだったこと…
NHK地上波TVの『笑わない数学』は、目下大好きなTVシリーズの一つである。最新の「1+1=2」も、たいへん面白く視聴した。 www.nhk.jp 19世紀の非ユークリッド幾何学登場をきっかけに「自明と思われたことでも疑わなければならない」と数学界では数学の基礎付…
前回のエントリー で述べた「ニューカムのパラドックス」と「マシュマロ実験」の相似に関しては、パラドックスの本質というかパラドックス提唱者の意図というかを、はぐらかしているという自覚がある。パズルやパラドックスに対しては「はぐらかし」も戦術の…
前回の記事 に「ニューカムのパラドックス」に対する私なりの解釈を二つ思いついたと書いた。当初、前後編に分けて後編に二つの解釈を一気に書くつもりでいたが、書き始めると長くなりそうだったので、それぞれ別の記事にすることにした。 www.watto.nagoya …
ときどき「増田大喜利」に参加する。「はてな匿名ダイアリー」(以下「増田」)の投稿をお題として、ブックマークコメントで盛り上がろうという「はてな」の名物行事だ。 9月24日付の増田に、こんなのがあった。 anond.hatelabo.jp 私は新しいマンガはわから…
「もう一人の自分自身の正体は誰か?(その5:たぶん完結) - しいたげられたしいたけ2」で完結させずに中断してしまった話題に関して、実は例によって「はてなダイアリー」の方にその続きみたいなことを書いていたので、再掲になりますがこちらにもまとめ…
「その5」の末尾が(つづく)だったので誤解を招いたようですが、「もう一人の自分自身の正体は誰か?」の残っている原稿は、あれでおしまいです。続きはありません。 ただし書いた本人が12年の経時劣化を伴って存在していますので、もしご質問、ご意見等あ…
蛇足 未公開の原稿をアップします。前回分と同様、問題を無駄に拡げただけで畳もうとしていません。「間奏曲〔インテルメッツォ〕」で述べた通り、問題を相対化あるいはワン・オブ・ゼムにしようとの試みです。 私なりの「もう一人の自分自身の正体は何か?…
前回のエントリー で述べたとおり、「死刑囚のパラドックス」では、死刑執行までの日にちを減らすことによって、言外の含意を浮き立たせることができるんじゃないかなと考える。 すなわち、もし看守が金曜日に 「お前の死刑は明日の土曜日か明後日の日曜日の…
昨日のエントリー の続きです。「死刑囚のパラドックス」に関しては、次のような解釈も考えたことがある。 例によって問題を簡略化し、死刑が執行されるのは土曜日か日曜日の二択ということにする。 すると問題は、次のような命題が矛盾なく成立するかどうか…
目下「はてな」では、ブックマークコメントで遊んでいる時間が一番長い。 100字という制限の中に、自分でも意外なほどの情報量を詰め込むことができるのが、案外楽しいのだ。 例えば、漫画家の 小島アジコ さんところのブログほかブコメに何度か投入したネタ…
ラッセルのパラドクス: 世界を読み換える哲学 (岩波新書 新赤版 975)作者:三浦 俊彦岩波書店Amazonうわっ、これは面白い!ラッセルは、なんとなくウィトゲンシュタインやゲーデルの引き立て役みたいな感じで語られることが多い、損な役回りの人という印象が…
パラドックス大全作者:ウィリアム・パウンドストーン青土社Amazon「ヘンペルのレイヴン(烏)」「嘘族と本当族」「予期せぬ絞首刑(抜き打ち試験)」など、材料は本邦の野崎昭弘『詭弁論理学』『逆説論理学』(いずれも中公新書)と大幅に重なっている。もち…