しいたげられたしいたけ

弊ブログでいう「知的」云々は「体を動かさない」程の意味で「知能の優劣」のような含意は一切ない

読書

椿本 涅子 さんの著書『知ってる?アイツの名前~最近何だか気になるの~』がようやく届いた

モノの名前を検索で調べるのは好きだ。自分で調べて満足してるだけにしとけばいいのに、他の人のブログにおせっかいブコメ投入する悪癖まである。 最近だと、ひなた あおい (id:hinataaoi)さんのこのエントリーに対する・・・ hinataaoi.hatenadiary.jp コレ…

「論争は論者の生物学的な死と後継者の不在によって決着する」の出典はシン『宇宙創成』でした

いつも刺激的なエントリーをアップされる 夜中たわし(id:tawashix)さんの最新の記事に、こんなブックマークコメントをつけさせていただきました。 歴史トンデモ考察小説『邪馬台国はどこですか?』オーディオブック版感想 - 夜中に前へ いやこれ疑似科学ま…

「若いうちに名作古典は読んどくべきだ」と実感した理由を内省したらしょうもないことだった

「はてなブログ」には、すごい人、畏敬すべき人が、きら星のようにたくさんいる。そのお一人 marco (id:garadanikki)さんは、たいへんアクティブな方で、日本各地を旅行しながら平易な文章でその旅情を、かつまた旅にあらぬ日常を、ブログに綴られている。…

『日本人の英語』シリーズは何よりエッセイとして読む価値あると思う

前々回に引き続き前回の記事にも多くのアクセスをいただきました。ありがとうございます。当初、一つの記事として書くつもりで着手したのですが、長くなりそうだったのとテーマが複数になりそうだったので、分割しました。今回で一区切りです。 リアルの知人…

英語が読めるようになるには英語を読むしかないが『日本人の英語』シリーズは読む価値あると思う

前回のエントリーには予想外に多くのアクセス、はてなスター、ブックマークをいただき、驚きつつも感謝しています。ありがとうございました。 今回のブログタイトルに掲げた「英語が読めるようになるには英語を読むしかない」は、ご存知村上春樹氏の言葉で、…

英語は年々変化するらしいが『日本人の英語』シリーズは読む価値あると思う

英会話教室でのエピソードを前振りに使います。直近のレッスンで、同じクラスの若い受講者が、映画『聲の形』を話題にした。のっけから話はズレるが、タイトルは英語で “The Shape of Voice” と言えばいいかなと思ったら、あとで検索したら “A Silent Voice”…

細かすぎて伝わらない沢木耕太郎『春に散る』の『あしたのジョー』に対するオマージュ

沢木耕太郎『春に散る』最終回(505回)@朝日新聞2016年8月31日付朝刊より。 風が吹くと、一昨日の雨にも耐え、散り残った花びらが空中に舞い上がり、陽光を浴びながらハラハラと降り注いでくる。 美しいな、と思った次の瞬間、すっと通行人の姿が消えてい…

閉店が目前なんじゃないかと思うほど荒廃した書店で入手が難しそうな本を何冊か買った話

何年か前から、名古屋市に隣接する現住所と岐阜県の南部にある実家との間を、頻繁に往復するようになった。家庭の事情によるものである。 県境をまたぐとは言え、高速を使うと片道一時間足らずで着けてしまう。だが高速料金がバカ高いので、たいていは下を走…

勿力伽難提または勿力難提をネットで検索しても日本語の説明があんまり出てこないので

小島アジコ 先生のホッテントリに投入させてもらったブコメの自己解説つか「今のどこが面白かったかというと」みたいな蛇足です。 生きるのつらい絶対殺すマン - orangestarの雑記 岩波新書『鑑真』によると、仏典にはgoogle:勿力難提〔もつりきなんだい〕と…

5月4日にアマポチした菅野完『日本会議の研究』が18日かかって今日(5月22日)になって届いた

BUNTEN さんが一昨日の日記に、こんなことを書いていた。 d.hatena.ne.jp スポンサーリンク // 入手できなかったというのは、この本のことだ。 日本会議の研究 (扶桑社新書) 作者: 菅野完 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2016/04/30 メディア: 新書 この商…

竹田青嗣氏の著書に関する思い出

今回は dk4130523 (id:cj3029412)さんのエントリーに乗っからせてもらいます。 dk4130523.hatenablog.com dk4130523 さんの思想遍歴というべき幅広い内容を扱っているのですが、その中に竹田青嗣氏についてごく簡潔に触れている部分があって、ピンポイント…

ふたたびスマリヤン『この本の名は?』について。あるいはブログ記事の情報量は書籍のそれには足元にも及ばぬということ

3月26日のエントリーには、それ以前のエントリーにもまして多くのアクセスとブックマークをいただき感謝しています。ありがとうございました。 しかしアクセスとぶくまが多いがゆえに、返ってエントリーの内容が貧弱なことに後ろめたさを感じました。同エン…

わがシバキ読書法(ただし全部実行はぜってー無理

きっかけは、こちらのエントリーです。 www.xn--n8jvce0l6c.com 年間1000冊か~、すごいなと思いつつ、積ん読本と「あとで読む」タグばかりが増えてゆく現状で、もし一日3冊のペースで本が読めたら多少は状況が改善するかななどと夢想した。 しかし世の中に…

プラトンの『饗宴』と仏典『法華経』の構造が似てるんじゃないかと思っている

1月12日のエントリーに、オチが同じじゃないかと思っているフィクションを何組か挙げた。ちょっと昔のエントリーだが、「石上善應『往生要集 地獄のすがた・念仏の系譜』(NHKライブラリー)」には、『往生要集』の構造がダンテ『神曲』と似ていると言われるこ…

ドイツ中央党というのはバイエルンなどドイツ南部のカトリック勢力を代表する政党なのか

自分用メモです。はるか昔の大学時代、ナチス前夜のワイマール共和国史を学んだとき、主要政党の一つとして中央党というのがよく出てきた。首相を出したこともある。どんな政党なのかちょっと気になったが、調べようという気にはならなかった。 坂井榮八郎『…

『にぎやかな食卓』を読んだら詩人のことばのセンスに驚愕した

はてなブログ「tigeraceの不安倶楽部」の id:tigerace1943 さんの新著が出たので読んでみた。 例によって結論を先に書く。詩人と呼ばれる人のことばの選び方には、常人の考えの及びもつかぬものがあるらしいと感じた。そしてそれを言語で説明するのは、今の…

沢木耕太郎『春に散る』@朝日朝刊2015年7月2日掲載91回まで読んだ段階での予言

「真拳ジム四天王」と呼ばれた四人のうち、藤原という作中人物は、甲府の刑務所に入っていた。 残り二人のうち一人、すなわちこれから登場する佐瀬という人物は、著しく健康を害しているんだろ? そして最後の一人は、すでにこの世にいないんだろ?

沢木耕太郎『春に散る』@朝日朝刊2015年6月8日掲載68回より

主人公・広岡の得意技は「左のクロス・カウンター」! http://www.asahi.com/articles/ASH615DL6H61UCVL022.html (無料ログイン要) やりすぎやろ! いや、いいぞもっとやれ! 何のことかわかんない人は http://watto.hatenablog.com/entry/20150512/p1 参…

沢木耕太郎『春に散る』は、ひょっとしてそれからの『あしたのジョー』なんじゃね?

ブログタイトルが今回のエントリーの結論です。こういうことを、よくやる。 新聞の連載小説を読む習慣がある。気づいたら5本、並行して読んでいる。新聞小説って読書タグでいいのかな? 自分で決めればいいだけだが。 新聞小説は、朝日新聞の朝刊に連載され…

夏目漱石の「よくってよ。知らないわ」

私が『それから』を通読したのは、わりと最近のことだ。 初めの方の第三章で、主人公・長井代助の家族が紹介される。そのうちの十二歳になる姪の縫について、次のような文章がある。 縫という娘は、何か云うと、好くってよ、知らないわと答える。そうして日…

短いマイ書評を2件

たまたま2冊とも幻冬舎文庫だが、それ以外に特に共通点はない。同時期に前後して手に取っただけだ。わたしの旅に何をする。 (幻冬舎文庫)作者: 宮田珠己出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/06メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 31回この商品を含むブログ…

井上ひさし『イヌの仇討』(文藝春秋)

朝日新聞の夕刊に三谷幸喜が『ありふれた生活』というエッセイを連載している。 先週の掲載分に、伊東四朗の喜寿を祝って、伊東本人の希望に沿って吉良上野介を主人公とするホンを書こうとしたという話を書いていた。調べたらネットでも読めるようです。ただ…

梅棹忠夫『知的生産の技術』の胸が苦しくなるような記述について

少し前に梅棹忠夫『知的生産の技術』(岩波新書)が、「はてな」界隈で話題になったことがある。1969年に初版が出たロングセラーだ。確かに繰り返し読むべき名著に間違いないと思う。しかしそれだけでなく、半世紀近い昔から今日の我々に、様々な問題を投げ…

一坂太郎『高杉晋作』(文春新書)を読み返した

読書日記が長く中断している。年を取って活字を読むスピードが著しく遅くなっていることと、一度読んだ本を読み返すことが増えているためだ。 だけど検索できるというメリットがあるので、ブログには残しておいた方がいいと感じることが、たびたびあった。だ…

アマゾンマーケットプレイスで裁断済み書籍というのが売られていたので

買ってみた。 文庫だがちょっくら食指の動くタイトルがあったので検索したら、中古品の安いのがまだ出回っていなかった。 新品を買えばいいようなものだが、その版元は、日本を代表する出版社の一つであるにもかかわらず、個人的にはそこのやる装丁とかがい…

司馬遼太郎は司馬遷『史記』を読んでいない?

下記ホッテントリがきっかけです。特に後者にはブックマークコメントを付けましたが、今回ばかりはブコメ100字制限内にはとても収まらなかったので、ブログエントリーにしました。ただし私のブコメはいつも元記事から斜め下つーか斜め後ろつーかに脱線する傾…

訃報・殊能将之氏

しばらくマイ書評を書いていないが、実は先月、仕事がちょっと暇になった時に『ハサミ男 (講談社ノベルス)』を読んでハマり、講談社ノベルズを3~4冊イッキ読みしたところだったのだ。 まだまだこれからの人だったのに…心からお悔やみを申し上げます。 ハサ…